仕事が終わらない8つの原因と対処法!ブラックな職場の見分け方も伝授

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やってもやっても仕事が終わらない…。
仕事が終わらない地獄に陥っている原因が、実は自分にある可能性について考えたことがありますか?

派遣社員としてさまざまな企業で働いてきましたが、仕事が終わらず常に残業している人には特徴や共通点があるんです。
私自身、「残業20時間以上」の条件提示で派遣されたのに、いざ働いたら毎日定時で帰れた…なんてことが結構ありました。

そこで今回は、仕事が終わらない原因と対処法を解説!
仕事が終わらない原因があなたにはない、ブラックな職場の見分け方も伝授します。

仕事が終わらないのに飲み会には参加できる謎

派遣社員をしていると、慢性繁忙期でほぼ全社員が残業するような職場にあたることがあります。
しかし、歓送迎会や忘年会、新年会の飲み会時には、皆さん見事に仕事を切り上げて午後6時や7時の集合に間に合うんです。

「あんたら…毎日残業で常にピーピー言ってたんじゃないんかい」

と心の中で突っ込む私。

実は私の旦那もこのタイプ。
毎日残業して帰宅が遅いのに、飲み会となると必ず定時に仕事を終了し、遅刻せずに参加します。

THE!謎!なこの現象にこそ、仕事が終わらない原因が隠されているのです。
あなたがもしも「仕事が終わらない~」と言いつつも、飲み会には遅刻せず参加し、インフルエンザになれば会社を休めるならば、原因は自分自身にある可能性大ですよ。

あなたの仕事が終わらない原因8つ

「忙しい」が口ぐせで、いつでも仕事に追われている人は、どんな原因を抱えているのでしょうか。
あなたの仕事が終わらない原因を解説します。

単純に仕事量が多過ぎる

一番の原因は、やはり仕事量が多過ぎること。
到底定時で終わらない仕事を抱えていれば、いつでも仕事に追われて終わらない状態が続くのは必然です。

しかし、「仕事量が多い」には、実は2つのケースがあります。

  • 誰がやっても終わらないほど仕事量が鬼多い
  • あなたのキャパを仕事量が超えているだけで実は平均的な量である

全く同じ仕事をしている人がいない限り、自分の処理速度が早いか遅いかの判断は難しいです。
「仕事が終わらない」と嘆くより前に、本当に自分は他の人より仕事量が多いのか、一度真剣に分析した方が良いでしょう。

1つ1つの時間に手間をかけすぎる

仕事が丁寧なのは長所ですが、時間配分を間違えて1つ1つの仕事に時間をかけすぎると、当然ですが仕事は終わらないです。
丁寧なのは長所のはずなのに、取捨選択せず全てド丁寧で常に仕事に追われていると、余裕がなく完成度が下がってしまいます。
結果、時間をかけて丁寧にしているはずなのに、内容が薄く時間だけがかかるコスパの悪い仕事となります。

これ、仕事が終わらない人の超あるあるです。
仕事の納期ギリギリまで手間をかけてしまいます。
常に仕事に追われている人は、自らギリギリセーフな危機的状況を作り出しているのです。
だから「今日は飲み会」など、絶対的に仕事を切り上げなければならない状況になると、不思議と片付く謎の現象が起きるのでしょう。

ルーティーン化や効率化ができていない

仕事が終わらない人は、総じて効率を考えません。
「目の前にある仕事を、ただ愚直に取り組む」というスタンスです。
仕事の棚卸をしないのです。

そのため、「ほぼルーティン化可能」という仕事でも、毎回ゼロから取り組むような非効率バリバリのやり方をします。
常に仕事が終わらない状況なので、自己投資する時間もゼロ。
自分の低い知識内でしか処理できず、スピードアップ不可で仕事が終わりません。

1分では何もできないと思い込んでいる

仕事が終わらないなら1分1秒だって無駄にできませんよね。
しかし、仕事が終わらない人に限って、1分では何もできないと思い込んでいます。
「まとまった時間で一気に仕事をこなす!」という考え方をしているのです。

恐らく、切り替えが下手なのでしょう。
1分時間があったら、1分で完結する仕事を探して行えば良いのに、既に考える余地のないことをダラダラと悩みます。
結果、1分で終わる仕事がどんどん溜まり、「まとまった時間がないと終わらない~」となるのです。

キャパシティを考えずなんでも引き受けすぎる

断るスキルが低いのも、仕事が終わらない人の特徴です。
自分のキャパシティを考えず、投げられた仕事をなんでも引き受けていれば、仕事が終わらないのは必然でしょう。

常にギリギリでいつだって崩壊の危機なのに、なぜかギリギリ状態を保てるのは、周囲があなたの状況を判断して仕事を投げているからです。
「もう無理。パンクする」とわかれば、仕事は投げてきません。
「あ、少し余裕があるな」と思えば、すかさず仕事は投げられます。
こうして、断らずにどんどん引き受けていると、常に仕事が終わらないけどパンクもしない状況が作られるのです。

最初から残業ありきで考えている

仕事が終わらない状況が日常になると、最初から残業ありきで仕事を考えるようになります。
これが、ますます仕事が終わらない原因となります。

精神的に「仕事終わらないの当然」とすっかり受け入れ、「早く終わらせよう」という意識がゼロ。
現状改善を諦めてしまうのです。

仕事を引き受ける基準も「許される限り残業して処理が追いつくか否か」が基準になります。
周囲も「この人はいつも残業する人」なんなら「残業が好きな人」と認識して仕事を投げてくるので、定時になんて帰れるはずもなく、仕事に追われる状況ができあがります。

責任感が曲がった方向に強い

仕事が終わらない人が必要以上に手間をかけ、キャパオーバーでも仕事を引き受けるのは、責任感が強いからです。
しかし、困ったことに責任感の方向が少々曲がっています。
仕事で重要なのは「制度と成果を高めて良い結果を出す」なのに、「全部の仕事を引き受ける」「自分1人でやり遂げる」と考えているのです。

冷静に考えれば、仕事が終わらず余裕ゼロで、高いクオリティをキープできるはずがありません。
仕事の上での責任感を果たすなら、状況を見て仕事を分配し、自分1人ではなく職場全体の完成度を高めることに照準を置くべき。

しかし、仕事が終わらない人は自分にしかフォーカスしません。
実はプライドが高く、「できない奴と思われたくない」「常に忙しい人、求められている人の立場でいたい」という思いが強いのです。
そのような感情が責任感を曲げ、自ら仕事が終わらない状況を作り出してしまいます。

仕事が終わらないときの対処法6つ

仕事が終わらない状況が続くなら、あなたの思考や方法に問題がないか考え、今までにはない工夫で乗り越えなければなりません。
具体的にどうすべきか、仕事が終わらないときの対処法を伝授します。

何が何でも定時で帰ろうと決意を固める

まずは、意識を変えましょう。
残業ありきの状況を当たり前と思わず、「何が何でも定時に帰るぞ!」と決意を固めるのです。
あなたが飲み会の日にやっている決意を、常にキープしてください。

これは基本中の基本です。
仕事とは、与えられた時間から逆算し、計画的かつ効率的に行うべき。
あなたの逆算は今「日付が変わる前」や「納期ギリギリ」が基準となっています。
その基準をぶっこわし、「定時に帰る!」と誓ってください。
実際にできるかできないかは関係ありません。
心意気が重要です。

ToDoリストで仕事量と優先順位を管理する

仕事が終わらない人は、常に目の前の仕事にだけ着目しがち。
仕事の効率と精度を上げるには、全体を見て線で考えなければなりません。
そのために、仕事を見えるかしましょう。
ToDoリストを作るのです。

リスト作りは付箋がおすすめ。
やるべき内容と数が視覚で確認でき、終わった内容の付箋を捨てれば進捗状況の管理も簡単です。
貼ったりはがしたりもできるので、優先順位を考えて並び替えもできます。
付箋のToDoリストで仕事内容と優先順位を管理し、定時を基準に時間配分を考えましょう。

取捨選択で適切に手を抜く

仕事を終わらせるには、あなたの意思で管理しなければなりません。
仕事内容と量、優先順位を視覚化したら、次は「どこにどれだけの時間を費やすか」を考えます。
この時に、手抜きできる仕事をピックアップしましょう。
手をかける仕事と、サクッとやっつける仕事を、取捨選択するのです。

仕事は選択の連続ですよね。
仕事が終わらない人は、選択が苦手な人でもあります。
どれを選択して手をかければよいかわからないから、手あたり次第手間をかけます。
優先順位は常に納期が迫っている仕事です。
これでは、いつまで経っても楽になれません。

仕事を効率的に終わらせるために、もっと思考を働かせましょう。
手間をかけても成果がかわらない仕事は、どんどん手抜きしてくださいね。

多過ぎる仕事量を人に投げる

物理的に多過ぎる仕事を、人に投げるテクニックも身に付けましょう。
一番良いのは、無闇に引き受けないこと。
常に自分の仕事量をToDoリストで把握し、投げられた仕事は受け取る前に、進捗状況から終わる時間を即計算。
仕事が終わらない状況になると判断したら、可能な限り断りましょう。

既に引き受けた仕事でつぶれそうなら、まずは仕事を投げてきた人に相談です。
共倒れの危機を情報共有し、どのようにして終わらせるのか一緒に考えます。
手伝ってくれる人が見つかれば、その人に投げてしまいましょう。

勉強時間を確保しスキルアップを図る

仕事を堂々と断ったり人に投げたりするには、それなりの能力が必要です。
「この私が終わらないと言うんだから、他の人に頼んだらもっと時間がかかる!」と胸を張って言えるくらいのスキルアップを目指しましょう。

仕事に追われていると、それ以外の時間はとにかく休みたくなるでしょう。
それでも、1日30分で良いので、仕事に役立つ勉強時間を確保するのです。
一時的に大変になりますが、スキルはあなたを裏切りません。
必ず仕事の処理速度を上げ、完成度を高めてくれます。

特に、パソコン業務が多い人は、以下2点のスキルアップが必須となります。

  • タッチタイピング(入力速度が上がれば仕事の処理速度も上がる)
  • オフィスソフトのスキルアップ(特にエクセルは知識の有無で作業時間が大きく変わる)

タッチタイピングは持久走のようなもので、毎日の鍛錬が必要です。
一定の時間がかかりますが、努力は必ず成果となります。

一方、オフィスソフトのスキルアップは「知っているか否か」に尽きます。
仕事で使用するソフトの基礎マニュアルを1冊購入し、とりあえず読破しましょう。
また、「こんな機能ないかな…」と思ったら、ネットで検索することも重要です。

「仕事が終わらない」とエクセル表に何時間もかけていたけど、関数を使ったら実は30分で終了する内容だった…というのは、派遣社員で良く見た光景です。
知識の積み上げは終わらない仕事の救世主だと思って、自己投資しましょう。

仕事が終わらないブラック企業の見分け方

世の中には、個人の努力ではどうにもならないブラックな企業があります。
あなたの仕事が終わらないのが職場に原因があるならば、自分の働く会社がブラック企業の可能性を考えた方が良いでしょう。

派遣社員としてさまざまな職場をこの目でみたからこそ、「それは異常。確実にブラック」と断言できることがたくさんあります。
そこで、仕事が終わらないブラック企業の見分け方を伝授します。

仕事が終わらないと強く怒られる

到底終わらない仕事量を投げておきながら、「終わりません」と相談すると強く怒られる職場は、間違いなくブラック企業です。
理不尽な理由で怒るのはパワハラで、訴えても良いくらい。
一事が万事そのような状態なら、狂った職場確定です。

定時後の打ち合わせが普通にある

定時とは、就業規則で定められた勤務時間のこと。
普通の企業ならば、「定時で帰るのが当然」という前提で仕事の計画が組み立てられます。
もちろん、「どうしても必要な打ち合わせだが、仕事の都合で今回だけは定時後じゃないとスケジュールが組めない」というケースもあるでしょう。
定時後の打ち合わせがあったとしても、稀ならば不可抗力で問題ありません。

しかし、常に打ち合わせは定時後で、「もはや定時後の打ち合わせは普通」という暗黙のルールが横行し、当然のように定時後の打ち合わせを強要されるようならブラック確定。

働いた経験が1カ所や2ヵ所だと、そこで横行するブラックな状態を社会の常識と誤認しがち。
定時後の打ち合わせが当たり前なのは異常事態だと肝に銘じましょう。

毎日平均4時間以上残業

働き方改革により、残業複数平均(2カ月以上)80時間以上は、どんな事情があっても(労使が合意していても)認められなくなりました。

以下、厚生労働省のホームページからの引用です。

臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、以下を超えることはできません。

・年720時間以内
・複数月平均80時間以内(休日労働を含む)
・月100時間未満(休日労働を含む)

上記に違反した場合は、罰則(6カ月以内の懲役または30万円以下の罰金)が科されるおそれがあります。

月80時間は、1日当たり4時間程度の残業に相当します。
また、原則である月45時間を超えることができるのは、年間6か月までです。

出典:厚生労働省
引用:https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/overtime.html

と言うわけで、毎日4時間以上残業するような会社は、問答無用でブラックとなります。

暗黙の了解で残業を正直に申告できない

「残業しているのに、暗黙の了解で定時退社したことにさせられる」という場合は、即ブラック企業確定。
労働者が就労状況を正直に申告できない職場は狂っています。

「先輩たちも残業代申告してないのに、自分だけ申告できない」と、全体で圧をかけてくるのが顕著な特徴です。
当然上司に残業代に質問しようものなら、大変なことになります。

残業申告できないなんて、労働者には百害あって一利なし!
完全に企業側が真っ黒です。

仕事が終わらない不安とストレスで辞めたい…転職の判断基準

仕事が終わらない不安とストレスで辞めたいほど辛いなら、真剣に転職を考えた方が良いでしょう。
しかし、転職は一大決心で、簡単に決められるものではありませんよね。
そこで、仕事が終わらなず辞めたいときに、転職するか否かの判断基準をお話します。

焦りとストレスでうつ病への危機感が強い

仕事が終わらない状況でも「なんとかなるさ~」と気楽に構えていられるなら良いのですが、強い焦りとストレスで精神に負荷がかかるようならば、離脱を真剣に検討すべき。
うつ病を発症すると、回復までに時間がかかり、場合によっては長期間仕事ができなくなるかもしれません。

以下のような状況は、うつ病への危機感が強まっていると考えた方が良いでしょう。

  • 仕事が辛くて涙が出る
  • 朝起きた瞬間から体が重く会社に行きたくないと感じる
  • 忙しくて疲れているのに寝つきが悪い
  • 情緒が不安定な自覚がある
  • 慢性的な体調不良に陥っている

仕事が終わらない人は、倒れるまで自分を追い込む傾向もあります。
自分の精神に異常を感じているなら、今の職場での改善を一刻も早く求め、それが叶わないなら転職も視野に入れましょう。

終わらない仕事に見合う収入がない

仕事が終わらず残業だらけなのに、残業代がつけられず、しかも基本給も安いし大した福利厚生もない場合は、その職場に留まる明確な理由がない限り、早々に転職した方が良いでしょう。
職場に留まる明確な理由とは、以下のようなものです。

  • 我慢して働き続ければ職歴として次の転職に大いに活かせる
  • 収入が低い以外の不満が全くなく、とりあえず生活ができて楽しく働けている
  • 働き続けてれば仕事が楽になり収入アップも大いに見込める

仕事が辛くて転職を考える場合、職場への義理人情ではなく、転職することで得られるあなたへのメリットデメリットに着目するのがポイントです。
転職へのメリットが高いなら、「職場への感謝」「自分だけ辞める罪悪感」は切り捨ててしまいましょう。

パワハラが横行し人間関係最悪

仕事が終わらないだけではなく、パワハラが横行するなど人間関係が最悪な職場ならば、今すぐ転職を真剣に考えましょう。
「それでも辞めたくない程高収入!」など、明らかなメリットがないのであれば、あなたの職場は超ブラックな職場です。
あなたが外の世界を知らないだけで、もっと人間関係も職場環境も良く、あなたが納得して行える仕事がいくらでもあります。

状況を変えるには、行動を起こさなければなりません。
辛い状況でも変化のために自ら行動するのは、大きな勇気と労力が必要でしょう。
しかし、今の職場に留まり続けても自分を消耗させるだけです。

仕事が終わらない原因が自分にある可能性を考えてみよう

仕事が終わらないのは辛いですよね。
だけど、自分を追い詰めているのが、実はあなた自身かもしれません。
慢性的な繁忙期で、常に仕事が終わらない状態が続いているなら、一度あなたの働き方について考えてみましょう。

もちろん、仕事が終わらない原因が職場にある可能性も高いです。
もしも、あなたの職場がブラック企業ならば、明るい未来のためにも、転職を視野に入れた方が良いかもしれません。

どちらにしても、仕事が終わらない悩みは深いです。
1人で抱え込まず、頼れる人に相談してくださいね。

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