5歳自閉症の息子が幼稚園のお誕生日会で恐怖する話

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私の息子は自閉症スペクトラム。現在5歳の年中さんです。

 

先日、息子が通う幼稚園でお誕生日会がありました。

 

先週療育で行われたお誕生日会ではニコニコだった息子です。

その時の様子はコチラの記事をチェック!

5歳自閉症の息子は記憶を頼りに生活してるってマジ?療育3回目

 

だけど、幼稚園のお誕生日会は恐怖で泣いていました(苦笑)

 

今回は、5歳自閉症の息子が恐怖でおののき涙した、幼稚園のお誕生日会での様子をレポートします。

 

5歳自閉症の息子が通う幼稚園のお誕生日会は演出がスゴイ

息子の幼稚園の園長先生は、何かにつけて演出好きです。

数年前に建て替えが行われた幼稚園のホールの舞台には、園長先生が拘り抜いた照明器具が設置されています。

 

息子の幼稚園はお誕生日会が隔月で行われ、今回は4~5月生まれの園児たちのお誕生日会。4月生まれの息子は主役として参加しました。

幼稚園のお誕生日会は、以下の流れで行われます。

 

  1. お誕生日の園児たちが舞台に座る
  2. まずはお誕生日の園児たちが歌を歌う
  3. 学年ごとに園長先生が名前を呼び舞台の前に立つ
  4. 各クラスからお祝いの言葉
  5. 子供の親が園で用意した誕生日プレゼントを持って子供の前に
  6. 子供はカード、親はプレゼントを渡し、握手して抱っこ
  7. 先生たちから出し物のプレゼント
  8. 園長先生扮する手品オジサンが手品を披露
  9. お誕生日の子供たちの写真撮影

 

自閉症スペクトラムという発達障害がある息子は、このような特別イベントが苦手です。

何をするのか良くわからないのが不安で、ちょっとしたことで泣いてしまいます。

 

しかも、園長先生扮する手品オジサンが、息子にとっては「正体不明の変なオジサン」にしか映らないようで、年少時代の前半はお誕生日会毎回泣いていました。

でも、後半に入り、何度かお誕生日会を経験して流れを把握し、泣かなくなったと話を聞いていたんです。

 

だから、「きっと今回はずっと笑顔でいられるかな」と思っていた私です。

でも、それはあまりにも楽観的過ぎる考えでした…。

 

5歳自閉症の息子が幼稚園のお誕生日会で恐怖した理由

今回のお誕生日会、結果的に息子は涙を流して恐怖していました。

 

最初は良い調子だったんですよ。

朝から「今日はお誕生日会。ママが来てくれる」と張り切っていた息子です。

 

お誕生日会開始5分前に幼稚園についた私。丁度お誕生日の園児たちが歌の練習をしていました。

息子は笑顔で歌っていましたし、年中さんが立つタイミングをしっかり理解して動いていました。

昨年とは全然違う。成長したなぁ…。

 

本番の歌もバッチリ!名前を呼ばれた時のお返事は、いつもモジモジ系だけど、小さいながらもきちんとお返事していました。

 

私がプレゼントを渡す為に息子の前に立つと、超笑顔。抱っこして更に笑顔。

 

うんうん。今回は大丈夫だぞ。

 

そう思ったのですが、先生の出し物の途中から不穏な空気が漂い始めました。

 

今回のお誕生日会で幼稚園の先生からの出し物は、「不思議のアリス」。ミュージカル調です。

最初は問題なかったけど、最後の裁判の場面で女王様のフレーズ「首を切るぞ~」が何度も繰り返されて、恐くなった年少さんが2人位泣いていました。

 

やばい…息子、大丈夫かな…。

 

そう思って移動し、息子の様子を遠くから見てみると、泣いてないぞ。でも、笑ってもないぞ。

 

結局夢落ちで不思議のアリスは終わり、次は園長先生の手品オジサンが出てきました。

 

今回の手品は、簡単なのが2つ、大掛かりが1つ。

大がかりの手品は、幼稚園の先生を4人使った大々的なもの。

 

と言っても、大人が見れば、すぐにタネがわかる内容です。

先生2人が布を持ち、布の穴から先生が1人顔と手を出して、顔だけを紙袋で隠し、次に紙袋を外した時には別の先生に入れ替わるという手品です。

 

でも、一種異様な雰囲気。

しかも、園長先生「今日の手品はちょっと恐いかも…」なんて、いらぬ前振りをしてくれました(いや、園長先生に全く罪はないんだけど)

 

更に、運悪く消える役を演じたのが、運悪く息子の担任のK先生。

K先生がA先生に入れ替わった後、園長先生は「今日1日、K先生は魔法の国に連れていきます」と言ったんです。

 

すぐに何でも信じる息子にとって、この手品はただただ恐怖。

 

「担任のK先生が魔法の国に連れ去られてしまった!!!」と、きっと息子の脳内は大混乱だったことでしょう…。

 

もちろん、K先生はすぐに移動し、いつの間にか園児たちの席の後ろにいて、「お~い!」と無事をアピールしたのですが、もうそれでは息子の恐怖心は回復しないところまできていました。

 

我慢の限界が来たのでしょう。あふれ出る涙をハンカチで必死に拭いて耐える息子の姿。

 

ああ…、こういう時、すごく胸がギュッとするんだよなぁ…。

 

手品オジサンも終わり、お誕生日会もお開きとなり、写真タイムです。

泣いている息子に先生が声をかけて下さっていましたが、他の園児たちの誘導もあり、年中さんはまとめて端っこに移動。

私は息子の元へ駆けつけました。

 

「大丈夫?恐かった?」

声をかけると、顔をクシャっと崩して、涙をボロボロ流しながら、でも声を上げるのを堪える息子。

思わず抱きしめちゃいましたよ。

 

そんな状態でも、学年別の集団写真の時は涙を堪えてきちんと自分のポジションに立つ息子です。

 

私の息子って真面目な頑張り屋さんなんですよ←親バカ

 

こうして、お祝いのはずのお誕生日会は、息子にとって恐怖の宴となってしまったのでした。

 

自閉症児にとってイベントは緊張の連続です

息子が通う幼稚園では、同じ年中さんで既に自閉症スペクトラムと診断がおりているお友達が2人います。

今回のお誕生日会には、息子以外にもう1人自閉症スペクトラムの男の子(B君とする)がいました。

息子とは全く違うタイプです。IQが高くて聡明だけど、切り替えが苦手で変化に弱いところがあるB君です。

 

B君にとって、付けたくもない冠を被らされ、普段とは違う場所に立たされるお誕生日会は、きっと大きなストレスだったのでしょうね。

いつもイベントの時はしっかり頑張っているのに、その日は変化が辛かったのか、随分と反抗的な態度をとっていました。

 

でも、反抗的な態度に見えるけど、これは彼が困っている証拠なんです。

B君ママと密にコミュニケーションをとっている幼稚園側は、もちろんその子の特性を良く理解しています。

無理強いせず、でも、できる限り参加できるよう、先生が1人傍について見守っていました。

 

自閉症児にとって、普段とは違うイベントは緊張の連続です。特に発表会関係はボロボロというお仲間は多いと思います。

 

でも、泣いたり愚図ったりふざけたり、何だかスムーズにいかないのは、子供が困っているというサイン。

それを理解せず、頭ごなしに叱られると、心が折れて益々上手くいかなくなってしまいます。

 

だから、子供が特性を持っているなら、幼稚園と連携をとって、子供が辛さを感じないようにフォローしていくことが大切です。

 

涙涙の息子でしたが、お迎えの時はニコニコでした。

担任の先生と少しお話できましたが、あの後気持ちを引きずることなく、給食もしっかり食べたようです。

少しずつ、立ち直りが早くなってきているのは成長の証です☆

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