自閉症の性格的特徴とは?療育センターの勉強会に行ってきました

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私の息子は自閉症スペクトラム。現在5歳年中さんで、週1回通年療育に通っています。

先日、息子が通う療育センターで、親のための勉強会がありました。

 

今回は、療育センターの勉強会で教わった、自閉症スペクトラムの性格的特徴を解説!

自閉症スペクトラムの診断基準となる3つ組についてもお話します。

自閉症スペクトラムの性格的特徴とは?

自閉症スペクトラムは発達障碍の中の1つです。

 

自閉症と聞くと、「社会性が低くコミュ障」というイメージが強いと思います。

私も、息子が自閉症スペクトラムと診断されるまでは、その程度の認識しかありませんでした。

 

だけど、自閉症スペクトラムには様々なタイプがあり、長所や得意分野もたくさんあるんですよ。

まずは、自閉症スペクトラムの性格的特徴を、長所と短所に分けて解説します。

 

自閉症スペクトラムの長所・得意分野

 

  • 目標を達成したい気持ちが強い
  • 真面目で努力家
  • 探求心が強い
  • 正義感が強い
  • 好きな事への集中力が高い
  • 記憶力が良い

 

これらが、自閉症スペクトラムの長所であり、得意分野です(もちろん個人差はあります)。

 

自閉症スペクトラムの子供は、癇癪があったり、集団行動が困難だったりといった特徴が見られるケースが多いです。

そのため、自閉症児は「不真面目」「自分勝手」というレッテルを貼られがち。

 

だけど、それは大きな誤解です!

 

自閉症児の多くは、とても真面目で、しかも「きちんとやりたい」という気持ちが強いんです。

しかし、その気持ちが強すぎて、上手くいかないと心が折れてしまったり、「上手くいかない位なら、やらない」という選択をしてしまったりします。

 

でも、元々真面目で努力家、且つ高いポテンシャルがあるので、力のベクトルを上手にポジティブに変換してあげると、自閉症児は能力を発揮することができます。

 

また、自閉症児に良く見られる拘りは、裏を返せば「追求する心」であり「1つに一点集中する」ということです。

自閉症児の中には、好きな分野に限定して、大人顔負けの知識を持つ子供がいますが、それは探求心と集中力という特性の賜物です。

 

こんな意見もありますよ。

 

ちなみに、私の息子は立派な小鉄ですが、5歳にして様々な電車の名前を覚え、電車のパーツを見ただけで車両の名前が言えます。また、夫と一緒に在来線を乗り回し、乗り換え駅の知識も蓄えつつあります。

田中ビネーでIQ75だった息子ですが、もしも電車IQというものがあるならば、軽く150超えしますよ絶対。

 

自閉症スペクトラムの短所・苦手分野

 

  • 急な予定変更に弱い
  • 好きなことをなかなかやめられない(切り替えが苦手)
  • 気持ちを言葉に表すのが苦手
  • 大きな音、ざわざわした場所が苦手なケースもある(聴覚過敏等)
  • 相手の気持ちを汲み取るのが苦手
  • 言葉をそのまま受け取りやすい

 

上記が、自閉症スペクトラムの短所・苦手分野の一部です。

 

自閉症児は「癇癪が強い」というイメージがありますが、これは切り替えが苦手という特性からきています。

自閉症児は好きな事を集中してとことんやりたいタイプなので、没頭している時に、何の前触れもなく「おしまい」と言われても、受け入れ難いのです。

幼少期だと、受け入れられない心の苦痛と不満を、癇癪という形でしか表せません。

 

言葉をそのまま受け取りやすいのは、超ド級真面目な性格の裏返しでもあります。

言葉の裏を読めない自閉症児は、相手の気持ちを汲み取るのも苦手です。

 

また、幼少期の自閉症児には、言葉の遅れが見られるケースが多いですが、言葉が発達しても、自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手です。

そのため、困っていてもヘルプ発信を自分からできず、静かなタイプの自閉症児は、周囲に困り感が伝わりません。

 

このような短所や苦手分野のある自閉症児の生活は、不安なことも多いです。先を見越す力が弱いから、「この後どうなるのか」がわからず不安なのです。

だから、自閉症児は予定の情報に頼って生活している所があります。

「このようになる」と予定を見て心を安定させているので、急な予定変更があると、臨機応変に対応するのが難しくなります。

 

 

うちの息子は「急な予定変更」「イレギュラーなイベント」に弱いです。

幼稚園生活でのルーティンワーク的なものは、毎日同じ流れなので、息子も安心して確実に、且つスピーディにできます。

だけど、季節ごとのイベントがあると、急に不安になって「今日なにするの?」の質問が増え、登園時泣いてしまうこともあります。

 

自閉症スペクトラムの診断基準の3つ組とは?

療育センターでは、自閉症スペクトラムについてこう説明しています。

 

自閉症スペクトラムとは…

  • 特有の発達の偏りを示す脳のタイプのひとつである。
  • 育て方の失敗や経験不足で生じるものではない。
  • 重度の知的障碍を伴う人もいれば、平均以上の知能の人もいる
  • 3つの特徴(3つ組)があるかどうかで判断する。

 

最後の3つ組については、自閉症スペクトラムを語る上で外せない要素です。

 

自閉症スペクトラムの3つ組とは、「社会性の特性」「イマジネーションの特性」「コミュニケーションの特性」を指します。

この3つの特性について、詳しく解説していきましょう。

 

社会性の質的特徴

自閉症スペクトラムの社会性の質的特徴には、以下のようなものがあります。

 

  • 相手の感情や場の空気を自然に感じ取ることが苦手
    →相手が嫌がっていることに気付けず、一方的に話し続けてしまう等
  • 常識が自然に身につきにくい
    →暗黙の了解がわからず、横入りしたり、離席したりしてしまう等
  • 自分の行動の不適切さの理解や実感が乏しい
    →自分ができていないことでも人に注意してしまう等
  • 記憶として再現する力はあるのに、その場で模倣することを楽しめない
    →お遊戯や手遊びなど、記憶できてもその場で即模倣して楽しめない等
  • 友達への関りが一方的になり易い
    →相手の気持ちを読むのが苦手で、やり取りが一方的になり易い等
  • 一人の世界を楽しむことが得意
    →集中力が高く1人の世界に没頭できる等
  • 常識にとらわれず発想がユニーク
    →思いもよらない自由な発想ができる等

 

この中で私の息子が特に顕著なのが「模倣を楽しめない」という特性です。

 

もう、お遊戯が本当に壊滅的。

しかも、息子の場合「楽しめないからやらない」というより「本気で苦手でわからないから楽しくない」「わからないで失敗する位ならやらない方がマシ」といった感じです。

 

皆と一緒が良いという気持ちはありそうなんですよね~。

息子は自閉症の中では社会性が高い方だと思います。幼稚園の集団生活も、加配なく、困難なシーンも少なく、楽しくやれているようです。担任の先生からも「大きな困り感はない」とのお言葉をいただいています。

 

イマジネーションの質的特徴

自閉症スペクトラムのイマジネーションの質的特徴には、以下のようなものがあります。

 

  • 気持ちの切り替えや終了が苦手
    →好きな事をやめられずに癇癪を起こしたり、落ち込んでなかなか立ち直れなかったり等
  • 見通しが持てると安心する(持てないと不安)
    →予定をしつこく確認する、急な変更にパニックを起こす等
  • 手に取って実感できる情報はキャッチしやすい
    →口頭ではなく図や文字、写真などを用いた方が理解が深まる等
  • パターン的な行動が身につきやすい(応用は苦手)
    →ルーティンワークに強く、一度身についた習慣をきちんと守る等
  • 自分の秩序を守りたい気持ちが強く、他者にそれを要求する
    →ルールを頑なに守り、守らない人が許せない等
  • 好きな事に集中しやすい
    →好きな事に関しては、年齢以上の高い集中力を見せ、長時間没頭できる等

 

うちの息子が顕著なのは、何と言っても「見通し」の特性です。

 

とにかく先の予定を知りたがります。

その気持ちが強すぎて、4歳にして時計を分単位で読めるようになり、時間感覚もバッチリ身につきました(昨日、今日、明日、明後日がわかる)。また、曜日も完璧にマスターしています。

 

私も予定は早く知りたいタイプなので、息子の気持ちは良くわかります。だから、息子から予定を聞かれたら、同じ質問でも律儀に何度も応えるようにしています。

 

そんな息子は、幼稚園のイベントが超苦手!

いつもと違う流れが不安でたまらないのでしょう。お遊戯会、運動会、音楽会、大抵どこかで泣いています…。

 

コミュニケーションの質的特徴

自閉症スペクトラムのコミュニケーションの質的特徴には、以下のようなものがあります。

 

  • 話しているほどには理解できない
    →言葉として発していても、実は正しい意味を理解していない等
  • 文字通りに理解する
    →慣用句や比喩がわからない(トランプをきる→ハサミでトランプをきると解釈する等)
  • 困っている時に助けを求めるのが苦手
    →何に困っているのか自分でもわからない、ヘルプを求めるメリットがわからない等
  • 前に聞いたことをパターン化して融通が利かない
    →会話の意味を理解する前のパターン化してしまうため、場違いな使い方をしてしまう等
  • 話し言葉以外の手段で会話を補うのが困難
    →頷きや身振り手振りが苦手等
  • 相手の頭の中にある情報への配慮が困難
    →自分が知っていることは当然相手も知っていると思い込んで話す等

 

息子の場合、「文字通り理解する」という特性が強いかなと感じます。

 

また、会話の前後のつながりを考えず、言葉そのものを取り出す傾向があります。そのため、「え?そんな解釈?」と、会話中ズッコケてしまいそうな瞬間があります。

でも、言葉の理解はきちんとしているので、「ああ…、まぁ、間違ってはいないけど…」と、妙に納得してしまうんですよね。

 

これ、息子を理解している私や家族だから良いけど、人によっては「馬鹿にされてる?」と誤解してしまう可能性があるので、この先が不安です。

 

自閉症の特性を理解すればコミュニケーションが楽しくなる!

発達障碍の中の「障碍」って、かなりインパクトがありますよね。

 

でも、自閉症スペクトラムとは、数ある脳タイプの中の1つなんです。

 

たまたま、多数派とはちょっと違った特性を持ってしまったため、多数派で成り立つ社会に入ると、困難さが出てしまうというのが、自閉症スペクトラムです。

 

私は診断を必要とするほどの困難さはないけれど、自分の脳タイプは、かなり偏ってるよな~と感じることが多々あります。

夫と話していても、夫に対して「え?なんでそうなるの?」と思うことが良くあるのですが、夫も私に対して、同じように思っているらしいです。

 

息子の発達障碍を知るまでは、「夫の思考がおかしい」と思っていたけど、色々勉強していくと「あれ?もしかして特性があるのって私の方?」なんて、最近は考えてしまうんですよね。

 

ま、だからと言って落ち込んだりしませんけど。自分結構好きなんで。

 

変わり者の私の自己肯定感が高いのは、両親のおかげですね。

 

人によって考え方は十人十色ですが、独特過ぎるとその中で目立ってしまい、相手に強い違和感を与えてしまうわけです。

 

親子間でも「なんでそーなるの!?」と、キレそうになる瞬間、多々あることでしょう。

 

でも、そんな時はきっと、子供を自分と同じラインに立たせてしまっているんですよね。

自分が基準で物事を考えるから、子供を理解できずにキーってなっちゃう。

 

だから、自閉症スペクトラムの性格的特徴や3つ組を理解することが必要なんです。

 

子供の発達障碍への理解を深めれば、子供が本当は何を伝えたいのか、何を思っているのかが汲み取りやすくなり、どうしてあげたら良いのかも見えてきます。

 

それを目的に、療育センターでは子供の療育をすると同時に、親の勉強会も多数企画されているんです。

今回は、療育センターで仕入れた知識を皆さんにお伝えしました。

まだまだ浅い知識ですが、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

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