自閉症児の親から見たグッドドクター第4話感想…話の作りが雑っ!

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主人公が自閉症スペクトラム障碍のドラマ、グッドドクター。

私の息子は湊先生と同じ自閉症スペクトラムなので、このドラマは毎回興味深く観ています。

 

が!

 

なんだか、毎回「視聴者を泣かせよう」という魂胆が見え見えで、最近ちょっぴりうんざり気味…。

特に今回は、あまりにも話の作りが雑過ぎて、「なんだかなぁ…」と思ってしまいました。

 

いつものように、自閉症児の親という斜め目線でドラマの感想を語ります。

グッドドクター第4話はお涙頂戴お約束ストーリー

グッドドクター第4話は、「意地悪な義母が娘をイジメ倒す」という、超ド定番のお約束ストーリーでした。

作成者の意図は、「父の為に健気に耐える娘の姿で視聴者を泣かせる」って感じ?

 

ほらほら、Twitterでも「感動!」「泣ける!」との感想が飛び交ってますよ。

 

確かに、あかりちゃん役の演技は素晴らしく、私も父親に本音を伝える部分は、思わず涙してしまいましたよ。

 

でもさー、ここに焦点を当てたいがために、あまりにも設定がご都合主義過ぎて、冷静に考えると、白けた気分になります。

 

そんな感想を持ってしまうのは、私がひねくれているからでしょう。

Twitterで「泣ける!」と素直に感動している人の方が、ずっと健全です。

そうわかっているけど、突っ込まずにはいられません!

 

グッドドクター第4話は話の作りが雑過ぎてツッコミどころ満載!

では、グッドドクター第4話の、どの辺が雑なのかを、1つずつ指摘していきましょう。

 

  • あかりちゃんの義母が、自ら今回のカギとなる「あかりちゃんの日記」を持ってきた(数多あるアイテムの中で、なぜわざわざそれを選んだのか…)
  • あかりちゃんの義母のイジメがあまりにも見え見えで、いつバレてもおかしくない状態
  • あかりちゃんの父が能天気過ぎ(あかりちゃんが告げ口したら一巻の終わりじゃん)
  • あかりちゃんの父の、結婚までした女性に対する切り捨て方がアッサリし過ぎ(葛藤はないんかい)

 

恐らく、あかりちゃんの義母は夫の事を心底愛していたんだと思います。彼の娘ならきっと愛せると思ったのでしょう。

でも、死別した母親にそっくりという理由で、態度豹変!

 

この辺も、話の作り方が雑ですよねぇ…。

まぁ、1話完結なので仕方ないんでしょうけど。そこまで急に態度変わる~?

 

そして、妻と娘の異変に気付かない能天気パパ…。う~ん、男ってバカ。

 

でもさ、再婚して僅か半年でしょう?

年頃の娘を持って、しかも若くてきれいな妻と結婚したんだからさ、もっと家庭に気を遣えよと思ってしまうんですよ。

上手くいっていると思い込んで、放置したおまえにも責任があるだろうと。

 

だから、敵意を妻だけに向けて切り捨てたあかりちゃんパパに、「それはないだろう」とツッコミを入れたくなりました。

おまえも結構酷い男だなと。

 

もちろん、我が娘をネグレクト虐待するような女は願い下げでしょうけど、わずか30分で切り捨てるか?本当に愛して結婚したなら、せめて彼女の話を聞いてやれよと。

 

話の流れだと、結局そのまま離婚して、父と娘の2人家族に戻って「めでたしめでたし」となるのでしょうが、そもそも父親が女見る目確かだったら、あかりちゃんはここまで酷い目に合わなかったんじゃねーの?

1時間に話詰め込み過ぎて、不完全燃焼になりましたよ。

 

グッドドクターの湊先生は自閉症の二次障碍を起こしていた?

さて、グッドドクター第4話は、主人公の湊先生が結構活躍してくれましたね。

彼の自閉症スペクトラムの特性も、ドラマで描かれていました。

 

  • 虐待の事実を知って、それでも約束を守るためにずっと秘密にしていた判断力の甘さ
  • 「転院」と聞いて「ダメです」と逃げ回る行動の極端さ
  • 「本当に暴力をふるったのか?」の問いにまで答えなかった臨機応変さのなさ

 

この辺りは、コミュニケーション力やイマジネーション力の欠如からきている行動だな~と感じました。

 

ぶっちゃけ、最初の段階で日記のことを明らかにしていれば、話はここまでこじれなかったんでしょうし、あかりちゃんも公園でぶっ倒れる前に適切な手術が受けられたと思います。

 

今回の手術も、結構ギリギリでしたよねぇ。死んじゃったら元も子もないっつーの。

でも、それじゃドラマにならないもんね。

 

それに、湊先生が約束を守る姿勢が、あかりちゃんの心を開かせたのでしょうから、結果オーライということにしておきましょう。

 

湊先生の自閉症っぽさが出ている一方で、山崎賢人くんの演技が一生懸命になると、ついつい普通が顔を出してしまうなぁとも思っています。

 

今回、あかりちゃんを探す為に屋外を全速力で走るシーンがありましたが、ちょっとフォームがかなり普通に近づいてましたよね。

それから、台詞についても早口で声のトーンが大きくなると、ついつい普通っぽさが見えてしまう。

 

まぁ、自閉症の人って、言動が普通の人も多いから、それでもいいんだけど、だったらあんなに特徴的なキャラづくりをしなければいいのに…と、思ったりして。

これも、ドラマだからかな。

幼さを出す演技で「賢人くん可愛いっ!」と、視聴者を喜ばせるのが狙いだろかと、これまた勘繰ってしまいます。

 

話が横に逸れましたが、グッドドクター第4話では、湊先生が子供時代父親から虐待を受けていたことを告白するセリフがありました。

 

その中でもすごく気になったのが「我慢すると心が壊れてしまいます」というセリフ。

 

もしかしたら、湊先生は過去二次障碍を起こしていたのかな…?

 

自閉症の二次障碍とは、環境や周囲の対応の影響を受けて、特性と上手く付き合えず、それが強いストレスとなって、登校拒否や鬱を引き起こすことです。

湊先生と高山先生の過去を、話の渦中で小出しにするのが、このドラマの盛り上げ方なのかもしれませんが、今後、今の笑顔の姿とは程遠い湊先生の回想シーンが出てくるかもしれませんね。

 

それにしても、湊先生の過去は謎だらけです。

 

  • 2歳代で自閉症スペクトラムの診断が下りるというのは、かなり自閉度が強い状態
  • 早い段階で診断がついたということは、少なくとも親はネグレクトではなかった
  • 診断がつけば療育や定期的な受診をしながら様々なサポートを受けられるはずだけど、回想シーンにそれらを思わせるものがない
  • 暴力的な父親だったようだが、母親は何をしていたのか?(早い内に死んでいる?それとも湊先生の自閉症が原因で離婚?)
  • 湊先生は現在の父の所存を知らないのはなぜか?
  • 両親不在っぽい湊先生だけど、莫大な学費がかかる医学部にどうやって入学したのか(奨学金?トップ卒業だから学費免除?)
  • 湊先生の一人暮らしの部屋がリッチ過ぎるが、お金の出どころはどこ?(もしかしたら病院長がずっと金銭的援助をしている?)

 

もしかしたら、病院長があそこまで湊先生に力を入れているのは、何かしら過去に関係しているのかもしれませんね。ただただ優秀だから、それが勿体ないからと、自分の首をかけてまで援助するのは不自然です。

 

高山先生の判断は超適格!彼のような上司が部下の能力を引き出す

最初は単なる鬼だった高山先生。

だけど、彼の過去が少しずつ明らかになると同時に、医師としての優秀さと、自閉症である湊先生の能力を見極める素晴らしい判断力が表現されてきました。

 

今回は、「担当医の湊先生があかりちゃんの様態を最も良く知っている」という夏美先生の発言に納得し、湊先生が手術室に入るのを許可します。

 

的確~°˖✧

 

そして、術中あかりちゃんの様態が変化した時、湊先生の発言を鵜呑みするのではなく、きちんと自分でもその可能性を思案した上で、発言が正しいと判断します。

 

やっぱり的確~°˖✧

 

更には、手術中にあかりちゃんの様態変化の原因を究明して発言した湊先生の能力を最も活かせる「画像診断科(だったっけ?)」に転科させようと発言します。

 

超的確~!!

 

正直、自閉症スペクトラムという特性があそこまでありありと出ている医師が、大切な我が子の担当医になった時、親は不安になることでしょう。

湊先生の場合、自閉症がどうこう以前に、振る舞いが普通の大人に比べて著しく幼い。あれが何より周囲を「え?大丈夫?」って思わせる。

 

また、器用さについては特に描かれていませんが、ちょっとしたことで突拍子のない行動をとってしまうし、術中胸を叩いて兄と会話しながら緊張を乗り越える湊先生を見ていると、この先外科手術が可能なのかどうかも疑問。

 

このまま小児外科にいるよりも、驚異的な記憶力と知識量を発揮でき、且つ直接患者との関りを持たない画像診断科はに行った方が、湊先生にとっても、病院にとっても、患者にとっても、一番良い選択だと感じます。

 

が、ここで女の感情論が爆発しそうですよね。夏美先生は、どうやら画像診断科への転科に反対の様子です。

また、湊先生も自分の夢を曲げなさそうだよな~…。

 

今後3人の医師の思惑がどう絡んでいくのか、注目しながら観ていきたいと思います。

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コメント

  1. はま より:

    こんにちは。前回に続き、同感の3児の母はまです。

    白けてしまう気持ち、わかります!ドラマだから仕方ない設定なのは承知してますが、ドラマはフィクションでも、発達障害に関しては、適当な表現をして誤解を招かないでほしいと思います。泣ける人は、よく言えばピュアですが、要はまだ人生において自分の身にそこまで不幸な事が起きていない方なのかなと思います。自分が心底落ち込むような、絶望的な経験を経ると、ドラマで大泣きする事はほとんど無くなると思います。私の場合は、ですが。

    1. kikitadesu より:

      はま様、コメントありがとうございます。
      ドラマは無知な方が楽しめますよね…。つい、余計なことを考えてしまいます。
      私の場合は、年をとるにつれ涙もろくなるようです。若かりしときはドラマで全然泣かなかったのですが、30代に入ってから、簡単に涙が出るようになりました。
      落ち込むこともあったけど、絶望したことはないというのもあるのでしょうか。

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