自閉症は遺伝する?私の家族について考えてみた

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私の息子は自閉症スペクトラムで、現在療育に通っています。

療育仲間のママさんたちと、色々な話をするのですが、先日「自分にも特性ってあると思う?」という話題が出ました。

 

自閉症の親をやっていると、やっぱり「自分が原因?」という不安が頭を過ぎる瞬間があるものです。

 

せっかくWebライターをやっている私。今回は、自閉症と遺伝について考察してみようと思います。

果たして、我が家に自閉症スペクトラム的遺伝子はあるのか否か!

自閉症の原因について

自閉症スペクトラム等の発達障碍については、まだまだ研究で解明されていない部分が多いです。

自閉症の原因については、現在も不明で、厚生労働省のe-ヘルスネットでは、このように書かれています。

 

自閉症の原因

自閉症の原因はまだ特定されていませんが、多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる、生まれつきの脳の機能障害が原因と考えられています。胎内環境や周産期のトラブルなども、関係している可能性があります。親の育て方が原因ではありません。

引用:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html
出典:e-ヘルスネット

 

この「多くの遺伝的な要因が複雑に関与」っていうの、気になりますよね~。

 

最近では遺伝子の研究が進んでいて、姿かたちだけではなく、体質や筋力、数学的センスや音楽センス、スポーツ的センスなど、様々な能力も遺伝すると言われ始めています。

だから、自閉症についても、やはり遺伝的要素があると考えるのは、極自然の発想ですよね。

 

でも、体内環境や周産期のトラブルの関係っていうのは、どうかなぁ。

 

自閉症の遺伝性についての研究結果によると…

何か、自閉症と遺伝についての研究データはないかな~とググってみると、こんな記事を見つけました。

 

5月8日:自閉症の遺伝性に関する大規模調査研究
(5月7日号アメリカ医師会雑誌(JAMA)掲載)

今日紹介する論文は、自閉症の遺伝性や環境要因の寄与を調べるため自閉症児の家族内発生を調べたスウェーデンの調査研究で、5月7日JAMA誌に掲載された。タイトルは「the familial risk of autism(自閉症の家族リスク)」だ。

この論文によると、これまでに行われた自閉症の家族内発生調査としては最大規模の調査で、1982年から2006年までに生まれた約350万人の子供について、2009年時点で自閉症スペクトラム障害及び自閉症と診断が確定している約32,000人の患者さんの家族についての調査を行っている(ここではまとめて全て自閉症と記した)。

中略

さて調査では一卵性双生児、2卵性双生児、両親が同じ兄弟、母親が同じ兄弟、父親が同じ兄弟、従兄弟の中に自閉症児がいる場合、自閉症が発症する頻度を調べている。結果は予想通りで10万人が一年間に発症する率に換算すると、それぞれ153.0, 8.2, 10.3, 3.3, 2.9, 2.0になっている。

この数字からわかるのは、遺伝子の共有率が下がるほど発症率が低下しており、遺伝的要因は明らかだ。例えば両親が同じ場合は、2卵生双生児同士も、兄弟同士も遺伝子の一致率は同じだ。

引用:http://aasj.jp/news/watch/1517
出典:NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン

 

何やら長々とした文章ですが、要約するとこうなります。

 

兄弟間で双方が自閉症である確率は、遺伝子一致率が高いほど上がる。

 

この記事では、一卵性双生児の双方が自閉症である確率は、この調査結果から算出すると約50%になると記載されています。

また、双生児だけど遺伝的には兄弟と同じ程度の一致率しかない二卵性双生児と、両親が同じ兄弟では、双方が自閉症だという割合がほぼ同じです。

 

前述した厚生労働省のe-ヘルスネットに記載されていた「体内環境や周産期のトラブルの関係」が本当にあるならば、母体にいる時期が同じで出産も同日である2卵生双生児と、全く別の妊娠出産の兄弟では、多少なりとも優位差がなければおかしいですよね。

 

また、一卵性双生児が双方自閉症である確率が50%だとすると、自閉症を含む発達障碍は、遺伝的要素があるというのは事実なのでしょうが、「それだけではない」というのも、また真実だと言えます。

 

ああ~、自閉症って、一体なんなんだよ~。

 

自閉症の息子を含めた私たち家族に遺伝的特性はある?

自閉症スペクトラムの原因は、遺伝子が関与しているのだろうが、しかし、それ以外にも様々な要因があると推測するのが妥当。

「それ以外の様々な要因」については、私が考えたってわかるはずありません。

もしかしたら、私が生きている内に、解明されたりするのかな~。

 

それはともかく、私ができるのは「遺伝的要因が我が家にあるのか」という点です。

というわけで、自閉症の息子を取り巻く母親の私、父親の夫、姉である娘の特性について考えてみました。

 

自閉症児の母である私について

実は私、自分の子供~青春時代を振り返ると、アスペルガーな一面があったなぁと思います。

 

空気が読めない人だったんですよ。特に高校時代は、友達の気持ちがわからず、かなり浮いた存在だったと思います。

 

その後、社会人になって様々な人と接する内に自分なりの身の振り方を会得しましたが、コミュ力以外にも、「自分に特性あるなぁ」と思うところはあります。

 

  • 人の顔と名前を覚えるのが極端に苦手(知り合いだと思って話しかけたら全く知らない人だったという経験が1度や2度じゃない)
  • 音の旋律を覚えるのは異常に得意(絶対音感あります)
  • 恐ろしいほどうっかり忘れる率が高い
  • 思考の回転速度が人と違う感じがする(幼稚園時代の知能検査で高IQを出し、先生に驚かれた記憶がある)

 

記憶力については、自閉症の特性である発達の凹凸って感じですよね。

名前を覚えるのが苦手な私は、社会の歴史が大の苦手でした。

 

自閉症児の父である夫について

我が家の中で、最もコミュニケーションスキルが高いのは夫だと思います。

現在は本社勤務ですが、その前は営業をしていました。どんな相手にもそつなく接するのは、私にはないスキルだなぁと尊敬します。

 

だけど、片付けが苦手で、先延ばしが大好き。

夫の仕事部屋は常にとっちらかっているし、ギリギリまで決断しない、行動しないタイプです。

 

如いて言うなら注意欠損?でも、意外と肝心な部分ではしっかりしてるから、ただただだらしないだけなんだろうなぁ…。

 

自閉症児の姉である娘について

自閉症の息子が療育に繋がるまで、発達相談や親子教室で様々な子供をみてきたのですが、ふと、こんなことを思う瞬間があります。

 

もしかしたら、幼少期に受診したら、娘も何らかの診断がついたかも…。

 

それくらい、幼少期は人見知りが激しく、泣き虫で、臆病な娘でした。幼稚園では学年で1番泣いていたのは娘なんじゃなかろうか。

それでも、息子の時とは違い私が発達障碍を一切疑わなかったのは、健診スルーと、発達の遅れを感じなかったからです。

 

発達の凹凸が物凄いことになっている息子と違い、娘の発達は概ね順調でした。

 

でも、療育仲間のママさんが「うちの息子、2歳の時からここ通ってるけど、最初は部屋で号泣だったんだから」という話を聞いて、「きっと2歳の時の娘ならば、このような初めての場所で、同じ年頃の見知らぬ子どもがわらわらしている部屋には、入る事すらできなかっただろう…」と思ったんですよねー。

あれ?これって特性だったのかな…?なんて思ったりして。

 

だけど、そんな極端な娘も、現在はそれなりにしっかりした小学5年生です。

今の彼女が発達障碍ならば、学年の半分は発達障害の診断がおりなければおかしいだろう、というくらいの仕上がりにはなっています。

 

だから、やはり娘の人見知りや臆病さは個性であり、特性ではなかったのかなと思います。

 

誰もが自閉症スペクトラムに見える症候群になりそう

我が家の家族構成を改めて考えると、各自「特性」とまでは行かないけど「割と強烈な個性」の集団であります(苦笑)。

 

自閉症に遺伝的要素があったとしても、血液型のように単純でパターンが少ないものではないのは明白です。

ちょっとずつ、強烈な個性が、なんだかうまい具合に合致して、息子は自閉症スペクトラムの特性が出ているのかもしれないですね。

 

でも、診断済みの息子の特性は、「得意不得意の落差が凄い」というのは、確かに困り感がありますが、所謂コミュ力や社会性に問題は感じていないので、将来は案外楽観しています。

 

先日、フジテレビで「さんまの東大方程式」がやっていましたが、あの番組に出ている東大生を見ると「何かに突出した能力を持っている人は、同じように凹んだ部分も持ち合わせているものだな」と感じました。

 

彼らは超頭が良いけれど、「文字の意味を誤認」「決断に異常に時間がかかる」「緊張すると不思議な言葉を発する」など、ちょっと面白い個性を持っています。

彼らの場合、生活に支障がなくここまできているから「個性」の範疇なのでしょうが、何だか凸凹しているというのは、自閉症と類似している点です。

 

なんかね、自閉症のことを知れば知る程「誰もが自閉症に見える症候群」になってしまいそう。

 

だって、特性と個性の差なんて紙一重だもんね。

 

そのうち、自閉症占いなんて出てきちゃったりして。

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