「僕らは奇跡でできている」の一樹は発達障害?本当に描きたいテーマとは

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産後すっかりドラマ鑑賞が趣味になった私。

最近フジテレビ火9枠のドラマは、私の中でヒットが多かったですが、今回の「僕らは奇跡でできている」も、期待を裏切らない素敵なドラマです。

 

ただ、主人公の一樹の人物設定や表現に、発達障害を思わせるような場面が多々あり、ノーマークだったのでちょっとビックリ。

 

私の息子は自閉症スペクトラムという発達障害なので、前期のドラマ「グッドドクター」に注目して観てたのですが、「僕らは奇跡でできている」も違った視点で見る楽しみが増えてしまいました。

そこで今回は、実際に発達障害の息子(まだ5歳だけど)を持つ私から見た、僕らは奇跡でできているの主人公一樹に発達障害があるのかについて考察します。

「僕らは奇跡でできている」主人公一樹の人物設定とは?

「僕らは奇跡でできている」の公式HPでは、一樹の人物設定について、以下のように説明されています。

 

都市文化大学で動物行動学を教える講師。生き物のフシギに興味・関心が高く、大好きな生き物のことになると、他には目もくれずに没頭してしまう。
そのため、大学が設けるルールや、他人との約束を忘れてしまうことも多い。極端にマイペースな性格のため、周囲からは“変わり者”として見られてしまう。

引用:https://www.ktv.jp/bokura/chart/

 

自閉症スペクトラムを全面に出していたグッドドクターとは違い、主人公の設定は「変わり者」という設定です。

でも、ネット上では「一樹って発達障害じゃないの?」とザワついています。

 

ちなみに、発達障害とは以下のように定義されています。

 

発達障害とは、発達障害者支援法には「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

引用:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/hattatu.htm
出典:文部科学省

 

「僕らは奇跡でできている」ドラマ渦中に描かれる一樹の発達障害要素

ドラマ設定では、一樹について明確な発達障害の設定はありません。

だけど、「僕らは奇跡でできている」のドラマ渦中では、一樹の発達障害の要素について、数多く表現されいます。

 

  • 大学のルールをすぐ忘れてしまう
  • 本人が重要だと思わないことは超適当
  • 忘れ物、探し物が多い
  • 突拍子のない話を急にし始める
  • 相手の気持ちを考えない発言をする
  • 言葉がストレート
  • 好きな事には過集中
  • 物凄く耳が良い(飛びぬけた能力がある)
  • 小学生の頃立歩きがあった
  • 寝る前の「いー」の儀式(一度ルーティンが身につくと簡単には変えられない)

 

自閉症スペクトラムの息子を育ててい私が見ると、「ああ~…」と、思わず納得してしまうような発達障害要素が満載なんです。

 

これ、息子が自閉症じゃなかったら、意外と気付かなかったよなぁ…。

自閉症スペクトラムを含む発達障害は、「ちょっと変わり者」程度の個性しか表面化していないことが少なくないのです。

 

だから、「僕らは奇跡でできている」の主人公一樹の設定に発達障害が明記されていないのにも納得です。

彼程度ならば、見過ごされるケースも少なくないでしょう。

 

何より、家政婦の山田さんとも仲良くやっているし、良き理解者に恵まれて、講師という仕事も何とかこなしているので、診断の必要性は今のところないですよね。

 

「僕らは奇跡でできている」で重要なのは一樹の発達障害の有無ではない

グッドドクターの主人公である湊先生は、自閉症スペクトラムという発達障害を持っている設定を全面に押し出していましたが、私は「この設定って、なくても良かったよね」と思っていました。

 

グッドドクターの感想についてはコチラ!

グッドドクター第9話…もはや湊先生のどこが自閉症なのか不明な件

 

だから、「僕らは奇跡でできている」の主人公一樹の設定に発達障害の名称がないのは、むしろ自然だと思います。

 

だって、重要なのは、主人公の発達障害の有無ではないから。

 

「僕らは奇跡でできている」第2話の最後のシーンで、一樹と育実が偶然焼き肉屋でバッタリ会い、その流れで会話するシーンがありましたが、強く印象に残ったのは、一樹のセリフです。

 

「僕は人と仲良くなるのが苦手です」

「だけど、一番仲良くなりたかった人と仲良くなれたから、それでいいんです」

「一番仲の良い人は、昔一番嫌いな人でした」

「それは僕自身です」

 

すみません…ちょっとうろ覚えなんだけど、こんな内容のセリフでした。

すごく、すごくズシンと心に響きました。

 

「僕らは奇跡でできている」第2話では、小学生の一樹が授業中立ち歩き、先生にキツク叱られ、祖父の義高に泣きながら「僕はどうして言われたことがきちんとできないんだろう」と訴えていたシーンがあります。

きっと、子供時代の一樹は自分の良いところよりも、苦手分野に注目され、多くの人に叱られてきたのかもしれません。そして、「自分はダメな人間だ」「こんな自分が大嫌いだ」と、小さな体で深く悩んだのでしょう。

 

一輝の過去については、第7話で一輝の口から語られています。

僕らは奇跡でできている第7話・一輝の過去から学ぶ居場所の大切さ

 

でも、義高や大学時代の恩師鮫島、山田さんなど、良き理解者に恵まれて、それ以外にも色々な経験を乗り越えて、自分を肯定してあげられるようになったのかな。

 

これって、発達障害の有無関係なく、人にとってすごく重要なことなんですよね。

 

自分を理解し、肯定し、応援してくれる人がいれば、ハンデがあろうがなかろうが、前を向いて頑張れるのだと思います。

 

きっと、「僕らは奇跡でできている」は、これを描きたいのではないでしょうか。

人にとって、人との関りが如何に重要か。そして、自分を愛することがどれほど自分を勇気づけるか。

 

私の息子は自閉症スペクトラムで、現在療育に通っているのですが、発達障害のある子供は世間で誤解をされやすく、また空気を読んで暗黙の了解のルールを身につけることができないので、彼らにわかるやり方を工夫して伝え、繰り返してルールを身につけさせながら、成功体験を積み上げることで自信をつけるのがとても重要だと聞いています。

 

でも、これも発達障害とか関係なく、その人に合ったやりかたで、少しずつ認められて自信をつけて、自分を愛せるようになるんじゃないかな。

 

美人で知的で技術も高い歯科医育実は、外から見れば恵まれた存在なのに、彼女は彼女の悩みを抱えて苦しんでいます。

きっと、今の彼女は自分を好きじゃないのかもしれません。

 

でも、今後育実は自分を見つめて、そして認められるようになるんじゃないかな。なってほしい!

 

そう思いながら、今後の展開に注目していきたいと思いました。

 

あれから話は進み、第8話になりました。山田さんから語られた一輝との過去、その後の一樹の言葉の全文を載せています。涙なしには観れませんでした。

僕らは奇跡でできている第8話は発達障害児の母親に観てほしい!

2人の気持ちが通じ合って本当に良かった!

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コメント

  1. めめ より:

    第1話から、普通の人は泣かないような場面で泣いてしまいます。息子が、こう育ってくれたらいいな おじいちゃんや山田さんや鮫島教授のような気持ちで育ててあげたかったなという思いで見ています。2話目も一生さんの台詞に泣けました。私にとって一番泣けるドラマです。

  2. kikitadesu より:

    めめ様、コメントありがとうございます。管理人のききたです。「自分を好きになって、楽しく人生を送る」というのは、自閉症の息子、定型の娘、何方に対しても「そうあってほしい!」と強く思わずにはいられないです。
    たくさんの人と触れ合えば、傷つけられることもあるでしょう。でも、自分をわかってくれる人に巡り合って、幸せを感じて生きて欲しいです。
    また、いつでも遊びに来てくださいね。

  3. きなり より:

    こんにちは。

    まったく同じことを考えながらこのドラマを見ていました。
    少し前に、年中自閉スペクトラム症の子がいるとコメントした者です。

    私は冒頭に一樹が、「どうして僕は人と同じにできないんだろう」とおじいちゃんに言ったところで涙が出ました。うちの息子もつい先日同じことを私に言ってきたので。
    おじいちゃんの返しが、一樹の自己肯定感を尊重する、100点満点の声かけでしたよね。

    主人公が発達障害者だとは明言されていませんが、グッドドクターに比べてとてもリアルで、当事者の気持ちにも寄り添ったドラマだな、と温かい気持ちで見ることができました。

    自分は人と違うことを認めながら上手に折り合いをつけて生きる、人と違う自分を否定せず、そんな自分を好きでいられる大人に…息子を育てて行きたいなと思いました。

    来週も楽しみですね。また、ききたさんの感想も楽しみにしています。

  4. kikitadesu より:

    きなり様、コメントありがとうございます。管理人のききたです。
    息子さん、自分を客観的に見れるのですね。それは成長だけど、同時に子供にとっては時には辛い気持ちを感じる原因にもなりますね。
    親としてはすごく切ないです。生きていれば発達障害の有無関係なく、誰だって人生壁にぶつかったり、自分を嫌いになる瞬間があったりしますが、願わくば主人公の一樹のように、乗り越えて自分を好きになって欲しいです。
    一樹に対しても育実に関しても「そういう風に悩むこと、あるよね」と共感しながらも、ほんわかとした気持ちで観れて、応援したくなるドラマです。今回感想は各話じゃないかもしれませんが、また是非読みに来てください。

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