療育の効果はどれくらい?5歳自閉症の息子の場合

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私の息子は自閉症スペクトラム。現在5歳年中さん。

5月から始まった週1回の通年療育も、早いもので半年が経過しました。

 

私が毎回つけていた療育日記、だんだん更新が滞ってきて、読んでくださっている方は「おや?」と感じているかもしれません(ごめんなさい)。

 

だけど、Webライターの仕事が忙しいから書けないだけではなく、息子にとっても私にとっても療育がマンネリ化し「如いて書くことがない」という状況が続いているんですよね。

 

そこで今回は、5歳自閉症の息子が半年療育に通って、果たしてどれほどの効果があったのかを振り返ってみようと思います。

5歳自閉症の息子、半年受けた療育の効果とは?

さて、半年を振り返る前に、改めて療育1回目の様子を描いた記事を、自分でも読み返してみました。

5歳自閉症スペクトラムな息子の通年療育が始まりました!

 

「本当に息子に療育って必要?」と疑心暗鬼のまま、「でも専門家がすすめるから」という理由で開始した療育です。

 

ここから半年が経過しました。

今の私の気持ちはこうです。

 

幼稚園休んでまで療育に通うことに価値を感じない。

 

息子にとって療育とは、1週間の間にある休息日みたいな感じ。

幼稚園よりやっている内容はずっと簡単、しかもオヤツも出るし、ママが見学に来る日も多いってことで、最初こそ泣いていたけど、安心して参加できる「楽勝の会」なのです。

専門家に言わせれば、楽勝ってくらい簡単な内容だからこそ、自分で理解して実行する実感が持てる。それが自己肯定感や自己効力感を育てる」となります。

 

で、息子のように知的に遅れがない場合、成長と共に「周囲はできることが自分にはできない」ということに気付き、これが自信を無くす原因となり、「どうせできない」「自分は劣っている」「できないくらいならやらない」と、まがった方向に行ってしまうケースが多いんだとか。

 

それを阻止する為、そして、周囲からの適切な働きかけで楽しく笑顔で過ごして「人生ってスバラシイ」という気持ちを根っこに持って、壁にぶつかっても乗り越える基礎を作るのが療育の目的だと教わっています。

 

それと同時に、親が適切な対処法を学ぶ場でもあります。

 

が、私の場合、療育の先生に相談することも大してなく、無理矢理作って相談したところで、「ま、そういう回答になるよね」という感じ。

 

私はゆる~い親なので、自閉症の親子が拗れる原因となる「子供に普通のハードルを課し、それが高過ぎることに気付かない親が、子供の自己肯定感を自ら崩す」という、あるあるの事態にはならないのですよ。

 

その上、幼稚園からは本当に適切なフォローをしていただき、「むしろ、療育より幼稚園の方が、息子の成長を感じるんですけど」っていうのが本音です。

 

とは言え、療育でゲームや工作、自由遊びの時間に学んで吸収したことは、少しはあるんですよ。

 

  • お友達を通じての新しい遊び
  • 「あったかことば」「ちくちくことば」で相手が喜ぶ言葉と嫌な気持ちにさせる言葉の理解

 

…あ…、これしかなかった。本当に少しだった…。

 

息子は昨年から今年にかけて、IQが飛躍的に伸びていますが、これは療育効果ではなく、本人の成長スピードの照準が、たまたまここだったってだけだと思うんですよね。

これらを考慮すると、半年受けた5歳自閉症の息子の療育効果は、「ゼロではないと思うけど…」という、実に心もとないものなのでした。

 

療育の効果を感じやすい子供のタイプ

息子の場合、療育の効果はあまり感じられませんでしたが、療育の効果が目に見えてわかるタイプの自閉症児もいます。

息子と同じ療育クラスの子供の中には、4月よりもずっと、意欲的にスムーズに活動できるようになったお友達もいるんです。

 

素人の私から見た「療育の効果が感じられやすい自閉症のタイプ」は、以下の通りです。

 

  • きわめて自信がなく「失敗する位ならやらない」という選択をしてしまうタイプ
  • 誤学習しやすく、且つそれが定着しやすいタイプ
  • 感情のコントロールに苦労するタイプ

 

総括すると、集団行動に困難さがあるタイプが、療育の効果を感じやすいと思います。

 

彼らに対して、療育の先生は丁寧に人とのかかわり方を教えたり、絵カードやご褒美スタンプを使ったりして「工程の視覚化」「自分でできた感」「トラブル回避法」「正しいコミュニケーションの取り方」などを獲得させていくわけです。

このタイプは、家でも幼稚園でも困り感があり、親が相談したい内容があるみたいで、「療育の先生ってスゴイ」「親の私でも気付かないようなところまで見てくれる」と、「慮育通って良かった感」をすごく感じているみたいです。

 

でも、息子はドマイペースながらも、集団行動できるし、社会性もあるし、思いやりもあるし、空気も読めるんですよ(親バカ野郎)。

 

だから、幼稚園では困った行動は「踊れない、最近では自ら踊らない」ってくらいで、それ以外は特に目立たず、先生の目から見ても「周囲を見ながら、お友達に助けてもらいながら、きちんとできている」って評価なんですよね。

実際、療育のクラスでは、手がかかるお友達に先生方は重点的に接するわけで、療育が終わった後のフィードバックでも、息子についての指摘が殆どない日も少なくありません。

 

息子のように、幼稚園からも家族からも理解され、集団行動ができて、しかもマイペースを守れるから本人にそこまでストレスがない場合は、ぶっちゃけ療育の効果は限りなくゼロに近いんじゃなかろうか…なんて思います。

 

療育絶対論に疑問を感じる今日この頃

私が良く利用する掲示板には、自閉症スペクトラムを含む発達障害の相談や泣き言、成長した嬉しい話などが良く投稿されています。

そこでは、「早期療育絶対論」とでも言いましょうか、「子供に発達障害疑惑があって、しかも療育に通える恵まれた環境ならば、行くのが当然!」的な考え方が、結構主流なんですよね。

 

「療育に行けと言われたけど、通うかどうか迷っている」なんて投稿をしようものなら、「療育に繋げるのは親の義務」「子供のことを考えていないのか」「なぜ迷うのかわからない」「療育に通う一択」「そんな気持ちで通う位なら、別の人に譲って」など、まぁ厳しい意見が飛び交うわけですよ。

 

私は療育の先生から「来年も療育に通った方が良い」と言われたのに、それを蹴ったわけですが、そんな内容を書こうものなら、一体どんな反応になるのか…恐ろしくて投稿なんてできません。

その時の詳しい話は下の記事をチェック!

5歳自閉症の息子、来年の療育どうする問題【療育クラス担任編】

 

でもね、療育って、結局通っただけで完結するものではなく、「療育の知識を親が活かして、幼稚園や学校と連携を取りながら子供を適切にフォローする環境を整える」というのが、本当の目的だと思うんです。

 

だから、現時点で縁側とコミュニケーションを密に取りながら、子供が家庭でも園でも安心して過ごせているようならば、療育はどうしても必要なものではないと感じます。

 

むしろ「療育万歳!」的な思想は、親が療育に縋っているだけのような気がしてなりません。

「頑張って療育通ったのに、子供が成長しない…」と、頑張り過ぎた挙句の燃え尽き症候群に陥る母親もいるみたいだし、療育の根本は「楽しく理解を深める」ってことだから、それが負担になった時点でやりすぎってこと。

 

もちろん、社会の一員である子供を見守る目は多い方がいいんだけどね。

 

あなたがもし「療育に通えとすすめられているけど、どうしよう…」と悩んでいるなら、専門家の意見だけではなく、周囲の話も良く聞いて決めれば良いと思います。

 

専門家だけではなく、療育に通わせて勉強している母親は、きっと「通った方がいい」と言うでしょうけど、「発達障害の知識という眼鏡を持っていない人から見た我が子の姿」もまた、子供の真実なのですから。

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