僕らは奇跡でできている第7話・一輝の過去から学ぶ居場所の大切さ

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僕らは奇跡でできている、第7話では、ついに一輝の過去が語られました。

一輝は子供時代、周囲と考え方や感覚の差で、随分と辛い思いをしてきたようです。

一輝は発達障害という説がありますが、この物語で重要なのは、「発達障害の有無」ではないと私は考えています。

 

今回は、僕らは奇跡でできている第7話で、一樹自ら語った過去について、セリフの全文を載せて、人にとって「心から安心できる場所」がどれだけ大切なのかを話したいと思います。

僕らは奇跡でできている第7話のあらすじ

僕らは奇跡でできているのあらすじは、公式HPでかなり詳細な内容が記載されているので、それを引用します。

 

ある日、仮病で学校を休んだ虹一が、家を抜け出して一輝の大学を訪ねてきた。母親にずる休みしたことがバレ、大切なスケッチブックを取り上げられたのだ。

一輝は、「家にいたくない」と言う虹一を自宅へ連れて帰り、自分の部屋に招き入れる。虹一の居場所を母・涼子に伝えるため、育実(榮倉奈々)のクリニックへ向かった一輝。そこで、虹一の家出に慌てふためく涼子と遭遇する。

育実とともに相河家を訪れた涼子は、虹一を強引に連れて帰ろうとするが、自分を“ダメ”呼ばわりする母に、虹一は帰宅を拒む。

育実は、虹一のことでしきりに周囲の目を気にする涼子に、自信がないゆえ同じように周囲を気にしていた、かつての自分を重ね合わせる。

翌日、一輝は虹一を連れて森へ。念願だった森を訪れて笑顔になった虹一が相河家に戻ると、涼子が待ち構えていた。

虹一が学校で悪目立ちしていて、自分も恥ずかしい思いをしていると嘆く涼子に、一輝は自分の少年時代について話す。その意外な過去に、いっしょに話を聞いていた育実は驚いて…。

引用:https://www.ktv.jp/bokura/story/07.html
参照:株式会社関西テレビ放送

 

この時、一樹が語った内容が、虹一の母親に大きな気付きをもたらします。

虹一は森で過ごした時間に癒され、自分で納得して母親と一緒に自宅に帰っていきました。

 

僕らは奇跡でできている第7話で語られた家族の過去

虹一の母親は、虹一の周囲を気にせず行動することと、教科書を読むと頭痛がして勉強ができることをとても心配していて、「母親の自分がなんとかしなければ」と思っていました。

 

この気持ち、同じ母親としてすごくわかります。

 

虹一は人と少し思うことが違うけれど、塾や学校の先生からは「やればできる」と言われていて、母親もそれを信じていたんです。

だから、自分が一緒に頑張って、できるってことをわかってほしいと、虹一のことを一生懸命考えているからこそ願っていたんです。

 

だけど、一樹の言葉で、虹一の母親は自分の間違いに気付きます。

以下、一樹が虹一の母親に語った、自分の過去を含めた内容です(かぎかっこは虹一の母親のセリフ)。

 

「やればできるってことを、教えてあげたいんです」

 

やれないのかもしれません。

教科書を読んでると、頭が痛くなったり、まばたきをしたりします。絵を描く時はしていません。

 

「やりたくないからですよ」

 

ぼくは…子供の頃、人と同じようにできなくて、学校で、先生に怒られてばかりでした。

ぼくを馬鹿にしたようなことをいう人たちもいて、学校は大嫌いでしたが、理科は大好きでした。

 

中学の時、理科クラブに入りました。

ある時、理科クラブで十七年ゼミの研究発表をして、皆にすごいって言われました。先生にも褒められました。

 

そんなことは初めてでした。

 

すごいって言われるのがうれしくて、もっとすごいって言われたいって思いました。

すごいって言われたいから、理科クラブを続けました。

僕を馬鹿にした人たちのことも見返してやりたいと思いました。

 

最初は楽しかったです。

 

でも、生き物のことだけは絶対に負けたくないと思っている内に、すごいことをやらなきゃって、思うようになりました。

 

そしたら、生き物の観察が楽しくなくなりました。

 

辛くなりました。

寝る時「いー」ってやっても、眠れなくなりました。

 

ぼくの祖父は、やりたいならやればいい、やらなきゃと思うなら、やめればいいと言いました。

笑って言いました。

 

理科ができてもできなくても、ぼくはいてもいいんだなぁって…思いました。

 

そうしたら、良く眠れるようになりました。

生き物の観察を、またやりたいって思いました。

 

ぼくは、やれないことがたくさんありましたが、今もありますが、やりたいことがやれて、ありがたいです。

 

虹一くんは、絵を描くことが大好きです。

 

あっ…。お母さんのことも大好きです。

 

引用:僕らは奇跡でできている第7話より

 

この言葉で、虹一の母親は「子供から好きな事を奪ってはいけない」「できるのにやらないと思っていたが見当違いかもしれない」ということに気付きます。

 

その後、虹一は母親と眼科に行き、彼の目が光に対して非常に感受性が高過ぎて、そのために文字を読む時にストレスがかかり、頭痛がすることが判明。

虹一の母親は、虹一を理解してくれ、一緒に過ごしてくれ、そして自分に気付かせてくれた一輝にお礼を伝えに行きました。

 

虹一の母親が語った台詞は、今の母親の生きづらさの象徴

虹一の母親は、一樹にお礼を伝える時に、自分の気持ちを語りました。

 

虹一のこと、ダメな子だっていう目で見ていたからだと思います。

学校で悪目立ちしているって思ったのも、ダメなのは私でした。

虹一がみんなと同じようにできないと、「ダメな母親だ」って思われるんじゃないかって不安で…。

見えない敵を、自分で勝手に作っていました。

 

引用:僕らは奇跡でできている第7話より

 

今の時代、マナーが良くなった半面、ちょっとしたマナー違反も許せない雰囲気があり、育児中の母親は、常に「周囲に迷惑をかけないようにしなければ」と気を張っています。

子供が少し問題行動を起こしただけで、「母親は何をしているんだ」と責められるのではないかと、ビクビクとした気持ちになることもあります。

 

発達障害の子供を持つ親は、癇癪や不安からくる号泣で、周囲の目を気にしていたたまれなくなったこと、何度もあると思います。

 

子供は親の通信簿じゃないけど、でも、今は母親にとても厳しい時代だと思うんです。

 

だから、母親は育児をする時、ピリピリと気を張っています。

周囲の目を気にせざるを得ない状況だから、見えない敵の存在を感じてしまうんです。

 

「うちの子が社会から愛されるように」という思いは、「周囲に迷惑をかけず、皆と同じ行動ができるように」と変換されてしまうんです。

 

だってそれが、最もわかりやすい形だから。

 

そうやって子供の良いところを見逃して、真実を見失ってしまうこと、あると思うんです。

私は虹一の母親の気持ちがとてもわかります。

 

だから、母親が「ダメなママでごめんね」と謝った時、虹一が「ダメじゃない。ママのすごいところ、100個言えるよ」と言った時、もう涙涙でしたね。

我が子からそんなこと言われたら、号泣しちゃうよ。

 

虹一と母親がわかりあえて、本当に良かったって思いました。

 

と同時に、一樹のこれまでの発言を思い返して、「一樹は母親と上手くいかなかったのかもしれない」と漠然と思いました。

その謎は、第8話で明らかにされるようです。

 

僕らは奇跡でできている第7話から学ぶ居場所の大切さ

今回、虹一と母親がわかりあえて、本当に良かった!

 

子供ゆえに自分の問題に気付けなかった虹一は、一樹がいなかったら、ずっと母親から誤解されたままだったかもしれません。

どちらもお互いのことが大好きなのに、「当たり前」という枠に囚われて真実を見失ったまま今後何年も続いたら、きっと親子関係は壊れてしまったのではないかと思います。

 

虹一にとって、母親のいる家は、心から安心できる居場所になりました。

これから、適切な支援を受けながら、きっと虹一はのびのびと成長していけるんじゃないかな。

 

そして、一樹です。

 

一輝は子供時代辛い思いを抱えていたけど、祖父の言葉に救われました。

 

理解者がいなくて、叱られてばかりで、バカにされて否定されて、きっと子供時代の一樹は、敵だらけの状態だったのでしょう。

 

今回、一樹のセリフに「15歳の時祖母が亡くなって、その時から山田さんと祖父と住んでいます」とありましたが、一樹が15歳の時、もしかしたら大きな事件が起こったのかもしれません。

一輝の祖父と鮫島先生、そして山田さんが一輝について度々「順調」という言葉を使うのは、15歳の時に挫ける大きな何かがあったから…かもしれません。

 

今回、一樹のセリフでも、「眠れなくなった」とありました。

多くは語らなかったけど、とても追い詰められて、二次障害の状態になっていたのかな。

 

そこから、祖父に救われて、やっと自分が安心できる居場所を作ることができたのだと思います。

 

「この物語は、発達障害の有無なんて関係ない」と冒頭で書きましたが、世の中には診断に至らない、だけど他人との感覚の違いで苦しんでいる人たちがたくさんいます。

その人たちは、「発達障害」という冠がなく、無理矢理普通の世界にい続けなければなりません。

 

だけど、感覚はかなり少数派の部類に入り、どうしたって多数派である「普通の人達」からは、変わり者、できそこないという目で見られてしまいます。

 

それでも、1人でも自分を理解してくれる人がいて、安心できる居場所があれば、自分らしく生きていけると思うんです。

 

そうあって欲しいなと、自閉症スペクトラムの息子を持つ私は思います。

今は家族が彼の理解者で、この家が安心できる居場所。

願わくば、将来パートナーを見つけて、私たちが先だった後も安心できる居場所があってほしい。

 

これは、定型の娘にも全く同じ想いです。

 

人にとって、自分を認めてくれる人、安心できる居場所は、生きる力になる。

 

僕らは奇跡でできている第7話のテーマは、きっとそういうことなんだと思います。

さて、第8話は、どうやら山田さんと一輝の関係が明らかになるようです。

二人の間に何があったのか、注目して観ていきたいと思います。

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