仰天ニュースで自閉症のピアニストを特集!秀逸な内容を紹介

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1月29日の仰天ニュースで、自閉症の天才ピアニストが特集されるって?

これは観ないと!

 

私の息子は自閉症スペクトラムなので、発達障害と関係のある内容は、やっぱりとても興味があります。

で、実際に仰天ニュースを観たら、とっても秀逸な内容でした!

 

今回は、1月29日の仰天ニュースの「自閉症スペクトラムのピアニスト紀平凱成特集」の感想を語らせていただきます。

仰天ニュースで特集が組まれた自閉症のピアニスト紀平凱成とは?

平成31年1月29日に仰天ニュースで特集が組まれた自閉症の天才ピアニストは、紀平凱成(きひらかいる)さん。

ネットで検索して見ると、公式ホームページがあり、紀平凱成さんのプロフィールがありました。

 

紀平凱成さんは、こんな方です。

 

2歳の頃、自閉症と診断。幼児の頃から数字やアルファベットなど、記号や、コード(和音)名に興味を持ち、お絵かき帳に書き始める。次第にロックやジャズ、クラシックなど幅広い音楽に興味を持ち、一度聞いただけの曲をエレクトーンで再現し始める。またそれらの英語の歌詞も耳で聞き取り丸ごと覚えていた。

年長になり弾き語りを始める。自分の歌声に合わせて曲を咄嗟に転調させたり、アドリブでのアレンジも行っていた。

また、過去のスケジュールを分単位で記憶していたり、一度通った場所の地図が全て頭に入っているなど特殊な能力があった。数十年前の曜日が瞬時にわかり周囲を驚かせたことも。徐々にお絵かき帳が難解な漢字熟語や複雑な計算式、楽譜で溢れ始める。中には耳で聞き取った曲以外に自ら作曲をした曲も含まれていた。

 

引用:https://kihirakyle.com/profile
出典:紀平凱成 Kihira Kyle | 公式サイト

 

紀平凱成さんは、自閉症の中でも秀でた能力を持つサヴァン症候群ですね。

 

だけど、この素晴らしい能力は、成長と共に聴覚過敏に代わり、小学5年生では様々な音に強い嫌悪感を示すようになってしまったようです。

私の息子もジェットタオルの音を極度に恐がりますが、紀平凱成さんの場合、自分が奏でるピアノの特定のフレーズにまで、抵抗感が出てしまったのだとか。

 

しかも、その後視覚過敏の症状も強まり、人の視線が辛く、顔どころか名前を見ることさえ強い抵抗感を持つようになってしまったそうです。

これって、とても辛いことですよね…。

 

仰天ニュースで放送された自閉症ピアニスト紀平凱成の幼少期とは?

プロフィールには2歳で自閉症と診断とありますが、仰天ニュースでは紀平凱成さんの幼少期について、次のように紹介していました。

 

  • 2歳でほとんど言葉を発しない
  • 視線が全く合わない
  • 3歳間近の健診で自閉症の傾向があると言われる
  • 自閉症の傾向ありと言われて悩む母親に、幼い凱成くんがイチゴを差し出し、慰めてくれたというエピソードあり
  • 3歳頃には、両親にキスをして愛情表現をする
  • ゆっくりだけど反復練習すれば色々なことが獲得できた

 

心優しい幼児で、3歳の愛らしい凱成くんのVTRもありました。

しかし、保育園に入園後、様々な特性が表れてきたそうです。

 

  • 1度歌を歌い始めると最後まで歌い続ける
  • 慣れないこと、初めての場所を極度に嫌がる
  • 激しい癇癪が始まる

 

恐らく、集団行動で幼児がたくさんいる保育園は、凱成くんにとって様々なことが予測不能で、周りにペースを合わせなければならず、大きな負荷がかかっていたのだと思います。

 

うちの息子も、幼稚園生活の中で初めてのこと、予測不能なことを恐がる特性があります。

そのため、担任の先生はその日のスケジュールを朝息子に教えてくれ、不安そうな時は見通しが立つように寄り添ってくださいます。

 

さて、凱成くんは5歳を過ぎた頃から、驚きの能力を見せるように。

 

  • 裏返しのパズルを組み立てる
  • 数字や計算が大好き(6歳頃にはページいっぱいルートの計算式を書いていた)
  • 簡単な指示を理解できない

 

パズルの裏返しは、普通の人との注目点の違いや、秀でた形の認識能力がわかるエピソードですね。

 

数字や計算が好きというのは、割とアスペルガーあるあるで(凱成くんはその中でも物凄く突出した能力を持っている)、うちの息子も数字は得意で、4歳の頃には時計を分単位で勝手に読めるようになっていました。

 

凱成くんの音楽の才能が開花したのはこの頃。

 

エレクトーンに興味を示し、家にあった教本で勝手に練習を始め、耳と目で音の仕組みを覚え、5歳の時には一度聞いただけの曲を楽譜も見ずに完ぺきに弾きこなせるようになったそうです。

8歳になると父親のギターとセッションができるように。

 

凱成くんには、絶対音感(しかも超絶レベル)があったんですね。

 

実は、私にも絶対音感があります。小学生の時、姉が弾いていたブルグミュラーやソナチネ、エリーゼのためになどは、耳コピで弾いていました。

まぁ、凱成くんレベルと比べるにはあまりにもお粗末ですが…。

 

話がそれましたが、凱成くんは成長するにつれて徐々にコミュニケーションがとれるようになると、ピアニストになりたいという目標ができたそうです。

 

しかし、プロフィールにもあるように、聴覚過敏が酷くなり、特定の音への嫌悪感が強くなってしまい、ピアノの練習にも支障が出てしまうように。

だけど、工夫して乗り切りました。

 

  • ピアノの練習にはイヤーマフを使用
  • 特に苦手だった食器の触れ合う音は、紙皿やプラスチックのフォークなどを使用して負担を軽減

 

素晴らしい工夫だと思います!

 

でも、凱成くんの困難は更に続きます。15歳頃、今度は視覚過敏の症状が強くなってしまったんです。

 

視覚過敏とは、視覚刺激を不快と感じる症状で、凱成くんの場合、人の視線を感じるのが苦痛で、この頃、コンサートで殆ど目を閉じて、俯き加減で演奏をしていた映像が番組で流されました。

 

視覚過敏、聴覚過敏の症状が悪化する中、凱成くん夢を諦めず、過敏症状克服のため、自分から外出していたそうです。

 

発達障害の人にとって、聴覚過敏や視覚過敏は本当に辛いことです。うちの息子も聴覚過敏があり、トイレのジェットタオルを過度に恐がります。

 

耐えがたい不快感のはずなのに、夢の為に向かい合って努力をするというのは、並大抵のことではありません。

本当に心からすごいと思います。

 

と同時に、希望も感じます。

不快刺激は避けて通る以外にも「乗り越えて克服する」という選択肢があるのだと思わせてくれるから。

 

※だけど、これは本人の気持ちが第一で、誰でもなく凱成くんが克服したいという気持ちがあったからできたこと。自閉症の人に「克服しろ」と努力を強要するのは、最もやってはいけない苦しめる行為です。

 

努力の結果、凱成くんは感覚過敏を徐々に緩和し、17歳でイギリスに留学しています。

本当に素晴らしいです!

 

仰天ニュース番組の最後には、紀平凱成さんがお母様と一緒に出演されていました。このような出演は初めてなんだとか。

色々な困難を乗り越えたからこその今があるのでしょうね。

 

紀平凱成さんはユラユラ揺れるように立っていてたけど、これ、ちょっと私の息子と似てます。自閉症スペクトラムの人って、体幹が弱い人が多いのかなって印象あります。

 

仲居くんの「緊張してる?」という質問には、「緊張してない!」と、笑顔で答えていました。

自分から演奏する曲名を紹介し、「上手く惹く自信はありますか?」と聞かれると、「あります!」と自信のある笑顔で答えていました。

そして、素晴らしい演奏を笑顔でしてくれました。

 

紀平凱成さんから見る、自閉症スペクトラムの特性

仰天ニュースでは自閉症について以下のように説明していました。

 

  • 先天的な脳の障碍によって引き起こされると言われている発達障害の1つ
  • 自閉症スペクトラム障害は人口の2.5%と言われ、原因はいまだ不明
  • 人との相互的な交流やコミュニケーションが苦手、興味の対象に極端な偏りがある

 

自閉症は一言で説明できませんが、正確で的確な説明だと思います。

これに1つ項目を加えるなら、私はこれを入れます

 

  • 得意不得意の差が大きい

 

そう。発達の凹凸ってやつで、うちの息子にも見られる特性です。

 

紀平凱成さんの場合、ピアノの音感や驚異的な記憶力など、ものすごーい突出した能力がある反面、とても努力して頑張っていますが、普通の17歳と比べると、言葉遣いが拙いですよね。

また、感覚過敏など「特別に苦手なこと」が複数見られます。

 

うちの息子は、数字の理解は年相応以上ですが、書く能力が著しく低く、昨年夏の田中ビネーの発達検査では、2歳級から7歳級の凸凹がありました。

 

人は突出した能力に目が行きがちですが、紀平凱成さんは素晴らしい能力を持つ一方で、普通の人にはない様々な困難を抱えていて、これも自閉症スペクトラムの大きな特徴だと思います。

 

きっと、様々な壁にぶつかってきたと思うのですが、仰天ニュースで演奏する紀平凱成さんはとても幸せそうで、家族の支えと本人の努力、そしてピアノによって培われた自信が、彼を素晴らしいピアニストに成長させたんだろうなと感じました。

 

仰天ニュースの自閉症の取り上げ方は素敵でした

今や発達障害ブームと言っても過言ではない風潮で、テレビで度々取り上げられるようになった発達障害。

番組によっては「おいおい、誤解を与えるような表現をやめてくれ」と思うのですが、今回の仰天ニュースは、とても素敵だったなと感じました。

 

紀平凱成さんの今に至る過程を、短い時間の中事実を淡々と紹介し、自閉症スペクトラムや感覚過敏について、簡潔だけどわかりやすく説明してくれています。

 

何より、天才的能力の裏にある、自閉症スペクトラムならではの困難さと、それを支える家族の愛情、そして本人の強い意志と努力を番組でみせてくれました。

 

サヴァン症候群は自閉症スペクトラムの中ではとても少数派で、息子はサヴァンではないので、実は共感できないのではないかと思いながら観ていたのですが、子供が発達障害だろうがなかろうが、家族の愛情と、子供の困難さを受け止めて寄り添い、できるだけ苦痛を和らげる工夫をする大切さがとても参考になりました。

 

そして何より、困難を乗り越える紀平凱成さんの姿を見て、娘や息子の明るい未来を信じられる気持ちになりました。

素敵な放送に感謝です。

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