踊れない自閉症児の息子、幼稚園のお遊戯会の結果は如何に!?

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私の息子は自閉症スペクトラム。現在5歳年中さん。

 

息子は踊れない幼児です。

 

思えば、良く行く児童館でも、ダンスや手遊び一切やりませんでした。

ラジオ体操も、当然できません。

 

プレ幼稚園時代も、簡単なお遊戯発表がありましたが、泣きながら棒立ちしていました。

年少時代のお遊戯会は、練習の時から見学が多かったです。

 

息子は、踊らないのではなく踊れないのです。

 

自閉症スペクトラムの特徴でもある凹凸の凹んだ部分がダンス系。

しかも、ものすごーーーーーく凹んでいるんです。

 

今回は、そんな踊れない幼児である息子の幼稚園のお遊戯会についてレポートします。

5歳自閉症の息子がどれくらい踊れないかを語る

幼稚園のお遊戯会の話をする前に、「如何に息子が踊れないか」を説明させてください。

 

発達障害児には、模倣が苦手だったり、皆で揃えるのが苦手だったり、様々な理由でお遊戯が苦手という話を割と聞きますが、息子の場合は「がんばろうにも、どうすれば良いのかわからな過ぎてどうにもできないくら苦手」なのです。

 

運動大好き、外遊び大好き、歌も割と好き、音感も割とある、リズム感もそう悪くない息子。

 

なのに、なぜ?

 

お遊戯、ダンス、壊滅的にできません。

 

きっと、何も印のない空間を使って、手足を動かすというのがイメージできないんだと思います。

 

それから、手足の連動が苦手なんだろうな。

大人でもいますよね。手だけ、足だけなら動かせるけど、両方同時だとわけわかんなくなる人。

あれの、もっと酷い状態が息子だとイメージしてもらえれば、少しは踊れなさ加減が想像していただけるのではないでしょうか。

 

冒頭にも書きましたが、3歳で通っていたプレ時代、お遊戯本気でできませんでした。

 

幼稚園では毎日朝の活動で歌に合わせてダンスのような運動がありますが、息子はいるべき場所に立ってはいるものの、何にもしません。

幼稚園には「踊らないんじゃなくて踊れないんです」と伝えているので、「踊りなさい!」とは叱られないのですが、全園児の中でただ1人、ボケっと突っ立っているだけの息子です。

 

そんな息子ですが、昨年大流行したUSAの「カーモンベイビーアメリカ♪」の部分は、「片足ケンケン」という形で踊れました(手はなし)。

 

ほんの少しだけ、お遊戯レベルが上がっているのかもしれない…!

それが、幼稚園のお遊戯会の練習が始まる、今年1月の息子の状態でした。

 

踊れない自閉症児、幼稚園のお遊戯会の練習ガンバル!

息子は自閉症スペクトラムですが、穏やかで笑顔が多く、そして真面目で素直な性格です。

お遊戯が苦手過ぎてどうにもならないとわかりつつ、「4歳の時より上手になってるから、年中さんだし、お遊戯会の練習は見学じゃなくて、がんばって参加しようね!」と、私が言い聞かせると、「わかった」と頷いてくれました。

 

息子が通う幼稚園では、年中さんは「女子組」「男子組」「男女混合組」に分かれるのですが、担任の先生から「できるだけ楽しんで取り組めるように」と、普通は先生が決めるポジションを相談してくださいました。

お遊戯の曲を教えてくれ、「どちらが息子君の好きそうな音楽か、おうちで聞いてみてくれますか?」と、息子の興味をなるべく惹けるように、工夫してくださったんです!

 

そして、選んだのは「男子組」のお遊戯。

なるべく目立たない場所で、万が一のことがあれば自然にフェイドアウトできるように、お遊戯する配置は、最も端っこにしてもらいました。

 

で、実際にお遊戯会の練習が幼稚園で始まったのですが、息子は相当がんばって参加していたようです。

息子に「お遊戯できてる?」と聞くと、「もう、○○(歌ってくれる)の部分までできるようになったよ~」と、割と自信を持って答えてくれました。

 

それでも心配で、担任の先生に様子を伺うと、「息子君、踊ってますよ~!」と、先生も嬉しそうに報告してくれました。

しかも、息子がお遊戯の練習中に、自らダンスをアレンジしたそうで、楽しそうだったので、そのふりをお遊戯に組み込んでくれたんです!

 

私も、毎朝起きたらベッドから出る前に、お遊戯の曲をスマホで聞かせていました。

 

ちなみに、「踊って♡」とねだっても、「はずかしい~」と言って、息子は家では一切踊ってくれません。

なので、実際のところ、どれくらい踊れているのか、本番がくるまでドキドキでした。

 

踊れない自閉症児、幼稚園のお遊戯会の本番もガンバル!

ついに、幼稚園のお遊戯会本番がやってきました!

 

息子にとって、お遊戯は発達の超凹んでいる部分で、少々踊れるようになったものの、毎日の練習はとても疲れていたようです。

本番1週間くらい前から「あと〇日」と、毎日カウントダウンをしていた息子です(もちろん、楽しみなのではなく早く終わって欲しいがためのカウントダウン)。

 

息子の出番になり、幕が開きました。

 

少々くねくねしながらも、最初のポーズをきちんと決めて、音楽が始まるのを待つ息子の姿。

おおっ!?

 

そして、お遊戯の音楽が始まりました。

息子は…。

 

本当に踊れてました!!!

 

いやもう、感動です。マジでちょっと泣きそうになりました。

 

息子なりに、がんばって手足を動かし、リズムに乗って踊っていたんですよ。

 

もちろん、メンバー中最もヘタッピですよ。

もしかしたら、年中の中で一番ヘタッピかも(いや、もしかしなくてもそうです)。

 

でも、いいんです!だって、すごくがんばって、そして、ちょっと楽しそうに踊っているんだもん!!!

 

年少の時は、私、夫、娘、そして指導して下さった先生から見れば、「すごくがんばって、微妙に、本当に微妙に踊れている」というレベルでした。

この時も、「おお!泣かずに立っている!」「体系移動をきちんと理解して動けている!」と、プレ時代からの成長に感動したけれど、今回はその時の数倍の感動がありました。

 

ああ…子供って、成長する力を持っているんですよね(感涙)

 

家に帰って、夫がデジタルビデオカメラで撮ってくれた動画を、何度も何度も繰り返し見た私です。

だって、本当にすっごく嬉しかったんだもん♪

 

育児をしていると、感動の瞬間ってあるけど、物凄くできなかったことを、子供がとても努力して、健気に頑張ってできるようになる姿って、何度遭遇しても感動します。

これぞ、育児の幸せってやつですね☆

 

もちろん、息子には家族総出で褒めちぎりましたよ~!

 

自閉症の息子が踊れたのは幼稚園の支援のおかげ!

お遊戯凹の息子が、お遊戯会ですばらしい発表を見せてくれたのは、息子の成長だけではなく、幼稚園からのフォローの影響も非常に大きいです。

 

今回、というか、いつもなのですが、幼稚園の先生方は、息子のことを理解して、適切なフォローをしてくださっています。

今回のお遊戯会では、次のような具体的フォローをしてくださいました(前述した内容と重複あり)。

 

  • 先に選曲を聞かせてくれ、息子が興味を持てる方を選ばせてくれた
  • お遊戯の位置を考慮してくれた
  • 丁寧にわかりやすく指導してくれた
  • 超苦手なのをわかっていたので、少々ふざけても楽しい気持ちを折らないように、融通をきかせてくれた
  • 「息子のレベルでの達成度」を考えてくれ、ハードルを下げてくれた
  • (恐らくだけど)お遊戯の振りを途中でパートに分けて、簡単な方を息子に割り振ってくれた

 

もうね、本当に幼稚園には感謝しかありません!

 

息子が踊れないのは、幼稚園での共通認識になっています。だから、朝の活動などで1人ゆらゆら立っていても、優しい言葉がけはありつつ、叱ったりなどせず、よしとしてくれてます(お友達も踊れないと理解していると思われる)。

だから、今回のお遊戯会で息子が見せたお遊戯は、先生方も感動してくださり、お遊戯会の休み明けに登園すると、複数の先生から「息子君、上手に踊れていましたね☆」と声をかけられました。

 

小規模幼稚園だからこそ、目が行き届くというのもあるけど、上の子の時から、この幼稚園の先生方は、本当に園児1人1人をきちんと見てくれて素晴らしいです!

ありがとう幼稚園!

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