ママ友に「発達障害かも」と指摘してはいけない理由と付き合い方

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「発達障害かも」と感じるママ友の子どもがいても、不用意に指摘するのはNG行為。
心配して親切心で指摘したとしても、ママ友を傷つける可能性があります。
私の息子はASDで吃音がありますが、発達障害はとてもデリケートな問題で、他者からのアプローチには慎重さが必要です。

そこでこの記事では、なぜ「発達障害かも」と指摘してはいけないのかを解説し、子どもに発達障害の特性が見られるママ友との付き合い方を紹介します。

ママ友に「発達障害かも」と指摘してはいけない理由

「発達障害かも」という安易な指摘は、相手の感情や心理に影響を与える恐れがあり!
まずは、ママ友に「発達障害かも」と指摘してはいけない理由を詳しく解説します。

発達障害の診断は専門医しかできないから

大前提にあるのが「発達障害の診断は専門医しかできない」という事実です。
しかも、医師によって診断が変わるケースもあります。
医師AからはADHDとASDと診断されたのに、医師Bからはグレーゾーン言われる場合もあるのです。

更に言えば、子どもを受診させた時期によって診断が変わるケースもあります。
私の姉の話ですが、長女が中学生のときに片頭痛から不登校気味になり、いろいろと受診した中で児童精神科医も含まれていましたが「長女ちゃん発達障害の所見なし」と断言されたそうです。
しかし、大学生になり生活のしづらさに疑念を持った長女は自ら受診し、即ADHDの診断がつきました。

なお、私の息子は4歳でASDの診断がつきましたが、主治医からは「成長して困りごとがなくなれば、障害は特性となり診断名は外れる」と言われています。

専門医でも人や状況、時期が変われば診断も変わるほど、発達障害はとてもデリケートなもの。
あなたがどんなに勉強していたとしても、医師ではないのですからママ友の子どもの発達障害の可能性を判断することは適切ではありません。

ママ友の精神状態に悪影響を与える可能性があるから

発達障害の指摘は、相手の精神状態や自己認識に大きな影響を与える可能性があります。
例えば、あなたのなにげない指摘によって、ママ友は以下のように深く悩むかもしれません。

  • 今まで全く心配していなかったのに、指摘されたことによって不安が押し寄せ育児を楽しめなくなる
  • 実はママ友も我が子の発達障害を疑っていて不安で、それでも「きっと違う」と思うことで精神状態を安定させていたのに、他人からの思わぬ指摘で「やっぱりそうだ」と絶望する
  • あなたの指摘によって我が子の発達障害への不安が膨張し、育児が辛くなったり親子関係が悪くなったり、場合によっては夫婦関係にも亀裂が生まれる可能性がある

「大げさな…」と思うかもしれませんが、我が子に発達障害の疑いがあることは、定型の子育てをしている親には思いもよらぬほど不安で心細いものです。
指摘を前向きにとらえて行動に移せるとは限りません。
未熟な判断や誤った指摘が、相手の不安や抑うつ感を増長させる恐れがあります。

あなたが誤解されるかもしれないから

発達障害は複雑で多様な症状を持つものであり、一般的な知識だけで正確に理解することは難しいです。
あなたが心から善意と親切心で指摘しても、ママ友は前向きに受け取れない可能性があります。
「なぜそんなことをわざわざ言うのか」「お節介」「上から目線」と、あなたにネガティブな印象を持つかもしれません。

発達障害に限らず、育児の指摘は慎重にすべき。
多くの親は懸命に育児をしているため、善意の指摘やアドバイスでも「否定された」と感じてしまうことがあります。
たった1度の指摘が誤解を呼び、ママ友関係を壊すリスクがあるのだと覚えておきましょう。

子どもに発達障害のような特性があるママ友との付き合い方

育児をしていると、ママ友の子どもの言動も気になってしまいますよね。
親心がわかるからこそ「もしかしてママ友の子どもは発達障害では…」と気になるものです。
場合によってはママ友との付き合い方に悩んでしあう場合も…。
そこで、子どもに発達障害のような特性があるママ友との付き合い方を紹介します。

基本は楽しい時間を共有することに専念する

子どもの特性に関わらず、ママ友との付き合いでは基本的にはお互いが楽しい時間を共有することが重要です。
ママ友の子どもの細かな言動は気にせず、大人も子供も楽しく過ごすことを心がけましょう。
笑顔とポジティブな雰囲気で接することが良好な関係の鍵になります。

発達に関わらず求められないアドバイスはしない

あなたに発達障害の知識があったとしても、求められていないアドバイスをするのはNG行為。
相手が求めていないアドバイスは、むしろストレスを与えてしまいます。
もちろん、ママ友から求められた場合はできる範囲でサポートを提供することが大切です。

私は息子が発達障害なので、ママ友の子どもに特性を感じることもありますが、ママ友から相談されない限り指摘やアドバイスはしません。
息子の吃音は隠しようがなく周知されており、言語通級にも通っているため、我が子の発達を心配しているママ友から相談されることがあります。
この場合も「息子の場合は」と前置きをしたうえで、基本は話を聞いて励ますスタンスです。
ママ友が子どものために行動を起こしたいなど、具体的な相談になってから、医療や相談窓口、息子がたどった経過などを話すようにしています。

迷惑な行為については注意してOK

特性のある子どもの場合、気持ちの切り替えが苦手だったり、落ち着きなく多動気味だったりと、時と場所によっては迷惑行為になってしまうこともあります。
また、勝手にあなたの子どものオモチャを使ったり、物を投げたり手が出たりしてしまうケースもあるかもしれません。

このように明らかに迷惑な行為については、発達障害や特性関係なく注意してOKです。
「特性だから仕方ない…」と一方が我慢する必要はありません。
ママ友間のルールやマナーは守られるべきです。
言葉を選び、ママ友の気持ちに寄り添いながらも、あなたが嫌だと思ったことはきちんと伝えましょう。

しんどいなら距離を取る

子どもの特性や発達障害に限った話ではありませんが、ママ友との付き合いにしんどさを感じるなら、静かに距離を取りましょう。
片方が「辛い」「しんどい」と思った状態での関係は長く続きません。
あなたと子どもの心の健康も大切にすることが重要です。

お互い育児で忙しい立場です。
徐々に距離を取れば、ママ友は「忙しいのかな」と思いつつ、いろいろと察してくれるかもしれません。

発達障害はとてもデリケートな問題です

子どもの発達障害は繊細な問題で、理解やサポートは専門的な知識が必要です。
安易にママ友に子どもの発達障害を指摘することは、誤解や不安を招く可能性があります。

私の息子は1歳半健診で発語2つのみで要観察となり、2歳以降定期的に役所の発達相談を受けていました。
3歳で療育センターを紹介されてASDの診断がついたのですが、2年の経過観察を辿っても診断がついたことに大きなショックを受け、一時期検索魔になりました。
自分の経験から、診断前にママ友から子どもの発達障害を指摘されたらどんな気分になるのか想像できます。
傷つき、落ち込み、悲しみ、場合によってはママ友に怒りの感情を抱くかもしれません。

今は障害への理解を深め、学校と連携をとりながら息子が楽しく過ごせるようにサポートしていますが、需要までは時間がかかります。
当事者の親は大変な労力と努力を背負いながら子どものために精一杯頑張っているので、善意でも安易な指摘はしないでくださいね。

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