仕事に追われる人の特徴9個と対処法!辞めたいときの退職基準も紹介

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仕事に追われるのは辛いですよね。
しかし、仕事に追われる原因は自分にあるかもしれません。
真面目な努力家ほど、仕事に追われる状況を自ら作り上げている場合があるのです。

しんどい状況を変えたいなら、仕事に追われる原因を把握し、適切な対応を取らなければなりません。
そこで今回は、仕事に追われる人の特徴を徹底解説!
仕事に追われる状況から脱出したいあなたのために、具体的な対処法と辞めたいときの退職基準も紹介します。

仕事に追われる人の特徴9個

同じ職場でも、仕事に追われる人と追う人がいます。
注意しなければならないのは、仕事に追われる人が必ずしも仕事量が多いとは限らないこと。
「自分だけが大変」と思いきや、実は仕事を追う人の方が高い完成度で多くの仕事をこなしているケースもあります。
仕事に追われるのは「追われる仕事のやり方」をしているからかもしれません。

もちろん、職場全員が常に仕事に追われるような職場もあり、この場合は人手不足とブラックな企業体質が原因です。
しかし、同じ職場でも仕事に追われる人と追う人がいるなら、自分に問題点や改善点があると考えた方が良いでしょう。
まずは、仕事に追われる人の特徴を解説します。

仕事のゴールを考えずに始める

仕事に追われる人は、仕事のゴールを先に考えません。
渡された仕事の完成図を思い浮かべないまま、作業に入ってしまいます。
仕事を進めながら、徐々にゴールをイメージしていくのです。

「ゴールを考えずに始める仕事のやり方」の具体例は、資料作成の際、とりあえず何となく必要そうな情報から集めていき、そろってから「どれを残すか」を考えるやり方です。
せっかく作った資料を使わないことも多く、作業そのものが無駄になってしまいます。
ゴールがあいまいなので、いざ完成しても足りない部分が多く、再び同じような情報を読み直すことも少なくありません。

そもそも、ゴールを明確にしていないため、仕事の終わりがありません。
結果、「納期ギリギリがゴール」となります。
これでは、仕事に追われるのは必然であり、しかも完成度の高い仕事ができません。

計画性がない

ゴールを決めずに仕事を始めるのは、仕事に追われる人は計画性がないからです。
とりあえず目についた仕事から始めます。
途中で別の仕事が発生すれば、計画を立てずに「何となく」「気分で」仕事の順番を決めてしまうのです。
そのため、効率的な仕事の組み立て方ができず、仕事のスピードが落ちてしまいます。

また、計画を立てないので、自分の進捗状況が正確に把握できません。
結局常に目先の仕事ばかりするようになり、いつも仕事に追われている感覚に陥ります。

段取りを組む時間を作らない

仕事に追われる人の計画性のなさは、段取りを組む時間を作らないのが原因です。
常に「追われている」という意識があるため、手を止めて段取りを組もうと考えません。
時間的に余裕がないだけではなく、「手を止めて考える=時間の無駄」と考えてしまうのです。

しかし、忙しいときほど段取りは重要。
仕事の優先度や順番、難易度や効率を考えて段取りを立てれば、効率が上がって考える時間をすぐに取り戻せます。
計画や段取りの重要性に気付かないのも、仕事に追われる人の特徴と言えるでしょう。

自分から相談や提案ができない

仕事に追われる人は自分から相談や提案が苦手。
仕事中に生じた疑問やアイデアは追求せず、言われた通り真面目に作業します。
しかし、仕事を指示した人も完璧ではありません。
指示通りにやっても「やはり別のやり方が良い」と修正が入るのは良くあることです。
結局、時間をかけて提出したのに、たくさんの修正や練り直しが入り、仕事に追われてしまいます。

一方、疑問やアイデアを相談、提案できる人は、早い段階で無駄な作業を回避できます。
言われたとおりに仕事をするのも大切ですが、途中で必要な相談や提案ができないと、結果的に仕事を増やしてしまうケースがあるのです。

自分から話を切り上げられない

仕事に追われる原因の1つに、長時間、あるいは回数が多過ぎる打ち合わせがあります。
真面目で優しい人が多く、相手から打ち合わせを打診されると全部受けてしまうのです。
話好きの人に掴まって、重要ではない打ち合わせから雑談に付き合わされるのは、仕事に追われる人あるあるかもしれません。

しかし、仕事に追われる人は自分から話を切り上げるのが苦手です。
聞き上手は長所ですが、相手が満足して話をやめない限り、いつまでも打ち合わせが続いてしまいます。
結果、自分の時間を削られて、仕事に追われるようになってしまうのです。

断れずに何でも引き受ける

仕事を頼まれると断れずに何でも引き受けてしまうのも、仕事に追われる人の特徴です。
人がよく頑張り屋なので、既に仕事に追われている状態でも引き受けてしまいます。
「自分が残業すれば良い」「最悪家に仕事を持ち帰れば終わるだろう」と考えてしまうのです。

しかし、周囲は影の努力になかなか気付けません。
「あの人は頼むと引き受けてくれる」「断らないってことは余裕があるのだろう」と考えます。
そのため、職場で便利人のようになってしまい、常に仕事に追われてしまうのです。

暇になりたくない思いがある

「暇になるのが嫌だな」という思いがある人も、仕事に追われる状況を自ら作りがち。
仕事を全て終わらせて空白の時間ができると、手持無沙汰で居心地が悪くなってしまうタイプです。
そのため、納期ギリギリに仕事が終わるように、無意識に調整してしまいます。
納期にゆとりがあっても、結局ギリギリに終わらせるので、次の仕事までの間がなく、仕事に追われてしまうのです。

暇になりたくないので、仕事を頼まれると何でも引き受けます。
「忙しい」と言いつつ、心のどこかで「この職場に自分は必要だ」と安心する心理があります。

完璧主義でこだわりが強い

完璧主義者は仕事も素早く完璧にこなしそうなイメージがありますが、こだわりが強いと返って仕事に時間がかかります。
なぜならば、納期ギリギリまで完璧を求めてしまうからです。

完成しても「もっと完璧にならないか」と納期ギリギリまで考えます。
「これでよし」と思っても、今度は「ミスが合っては大変」と納期ギリギリまで確認です。
結局、時間のある限り仕事に向き合ってしまい、常に追われる状況になります。

単純にスキルが低い

スキルが低い人のも、仕事に追われる原因になります。
周囲の人と仕事量が同じでも、スキルが低ければ時間がかかるのは当然です。

しかし、本人はスキルが低いことに気付いていないケースが少なくありません。
仕事に追われるのは「自分が特別忙しいからだ」と考えているため、スキルアップの必要性や危機感がなく、ずっと同じやり方、同じペースで仕事を続けます。

仕事に追われるのがしんどいときの対処法

仕事に追われる状況から脱するには、自分の弱点を理解し、ピンポイントで補っていくのが重要です。
自分の仕事のやり方へのこだわりを捨て、「どうすれば効率と完成度が上げられるか」を客観的に考えましょう。
仕事に追われるのがしんどいときの具体的な対処法を紹介します。

必ず先に仕事のゴールを考える

真っ先にやるべきは、仕事のゴールを具体的に考えること。
仕事には必ず終わりがあります。
自分がこれから取り組む仕事の目的を理解し、目的を達成するためにどんな形にするべきかを考え、最終形態を具体的にイメージしましょう。

ゴールがなければ、仕事の終わりが見えません。
終わりが見えなければ、ゴールを探して走り続けることになります。
仕事に追われる人はゴールを見失っている自覚から始めましょう。

ゴールから逆算して作業内容を決める

仕事のゴールが明確化されたら、逆算して作業内容の計画を立てていきましょう。
残業ありきではなく、定時で終わらせるにはどうしたらいいかを考えて逆算するのです。
仕事量が少ないなら、「定時まで」ではなく「1時間で終わらせる」など、時間で区切ると良いでしょう。

計画を立てる時間が必要なので、「この間に仕事を進めた方が早いのでは」と思うかもしれません。
しかし、計画は効率と完成度アップに不可欠。
「計画を立てるのも重要な仕事だ」と考えましょう。

もちろん、仕事にはイレギュラーがつきものです。
突発的な仕事が飛び込めば、計画通りにはいかなくなります。
その場合は、優先すべき仕事が終わった後に、新たに計画を立て直してくださいね。

スピードアップする方法はないかネット検索する

仕事のスピードアップにインターネットを使わない手はありません。
インターネットは仕事をする上で便利な情報も豊富です。
作業に取り掛かる前に「今の自分のやり方より早い方法はないか」をインターネットで探しましょう。

電車通勤なら、通勤時間を有効活用するのがおすすめです。
仕事中「もっといいやり方ないかな」と感じたらスマホでメモを取って、通勤中にネットで検索しましょう。
特に、エクセルやパワーポイント、ワードは便利な機能を知っているだけで、劇的に仕事のスピードアップができます。

進捗状況を報告・相談する

仕事をするうえで情報共有はとても重要です。
しかし、仕事に追われる人は「引き受けた仕事は自分で完結させなければならない」という責任感から、進捗状況の報告と相談を避けて通りがち。
まずは、「仕事の報告や相談は重要。しないほうが問題」と考えを改めましょう。

そのうえで、仕事の進捗状況を定期的に報告。
仕事中に疑問や改善点などを見つけたら、丁寧に相談しましょう。
手を抜かずに報告と相談を行えば、あなただけではなくチーム全体の仕事が捗るようになります。

仕事を家に持ち帰らないと決意する

仕事に追われて家に持ち帰っているなら、ただちにやめるべき。
自覚がないかもしれませんが、あなたの中には「仕事が終わらなければ持ち帰ればいい」という甘えがあります。
無意識に自宅での仕事時間を考慮して、仕事を進めている可能性が高いです。

仕事に追われるのが嫌ならば、「絶対に仕事を家に持ち帰らないぞ!」という鉄の意思を持ちましょう。
「会社から仕事の持ち帰りを禁止されたら?」という想定で考え、会社内で仕事を完結させるのです。

5分で終わる仕事は先に片付ける

仕事に追われる人は大きな仕事から取り掛かりがち。
小さな仕事は「その気になればすぐに終わる」と考えて、後回しにしてしまいます。

しかし、細かい仕事が複数あると、それだけで追われた気持ちになってしまうもの。
「すぐ終わる」と思って後回しにした結果、最終的には「今やってください」と催促されるのもあるあるです。
ですので、5分で終わる仕事は先に片付けてしまいましょう。
ボリュームではなくタスクの数を減らすのも、仕事に追われない工夫です。

話しかけるなオーラを会得する

仕事に追われる人は、話しかけられるとつい応じてしまう優しい性格です。
しかし、全ての会話に付き合っていると、仕事する時間が減るって追われてしまいます。
仕事上必要な会話は仕方ないですが、「雑談は休憩時間だけ」を心がけましょう。
仕事に気分転換は必要ですが、メリハリがないと進みが悪くなってしまいます。

「話しかけられると断れない」という場合は、話しかけるなオーラを会得すると良いでしょう。
仕事に集中し「今忙しそう」「話しかけたら悪いかな」という雰囲気を作るのです。
周囲の音が耳に入らない程意識を仕事に集中。
視線も仕事に一点集中し、忙しく手を動かすのがコツです。

サラッと断るスキルを身に付ける

流されやすく何でも引き受けてしまうのも、仕事に追われる人の特徴です。
仕事に追われるのがしんどいなら、サラッと断るスキルを身に付けるしかありません。

断るコツは、話の序盤で「すみません。実は急ぎの仕事があって…」と謝ってしまうこと。
強引な相手には「急ぎの仕事があるので、上司にスケジュール調整が可能か相談してきます」と、上の立場の人を利用しましょう。

断るスキルは仕事の抱え込み防止にも役立ちます。
言われるままに引き受けるのではなく、状況をサッと説明して断れば、あなたが本来やるべき仕事に打ち込めるようになり、完成度も高まるでしょう。

余暇を使ってスキルアップする

仕事のスピードアップには、当然ですがスキルアップも大きな効果があります。
空いた時間を使って、仕事に必要な知識を身に付け、スキルアップしましょう。
隙間時間でコツコツ勉強するのがコツです。

社内に研修制度がないか調べるのもおすすめです。
会社の経費で外部のスクールに通える制度があるかもしれません。
スキルアップは仕事の評価そのものを高めてくれます。
今の職場で長く働こうと考えているなら、スキルアップはメリットだらけです。

仕事に追われる人が陥りがちなパーキンソンの法則とは?

パーキンソンの法則とは、イギリスの政治学者の著書「パーキンソンの法則:進捗の追求」で提唱された法則です。法則には2つあります。

  • 第一法則:仕事量は与えられた時間を全て満たすまで膨張する
  • 第二法則:支出は収入の額に達するまで膨張する

仕事が追われる人は、第一法則に当てはまります。
自分では「こんなにたくさん仕事があったら、追われるのは当たり前」と思っていても、実は自ら時間のある限り作業を増やしているという考え方です。
恐ろしいのは、本人が時間に合わせて仕事をしている自覚がないことです。

飲み会を例に出すとわかりやすいでしょう。
あんなに毎日仕事に追われているのに、会社で全員出席必須と言われる飲み会がある日は、きちんと定時に仕事を終わらせるのです。
「精一杯調整してるだけ」と言うでしょうが、やればできる証拠。
日々仕事に追われるのに飲み会は遅刻せずに参加できるのは、日頃の調整が甘いという見方もできます。

常に仕事に追われる人は、「自分は与えられた時間すべて使う思考と習慣が染みついていないか」を改めて考えてみましょう。

仕事に追われて辞めたいときの退職基準

仕事に追われるのがしんどくて「辞めたい」と思ったときこそ、焦って退職を決めない方が良いでしょう。
辛い状況では判断力が低下します。
仕事に追われる原因が自分に合った場合、転職しても「結局仕事に追われて状況が良くならない」と後悔するかもしれません。

まずは、仕事に追われる状況を改善できないのか考えて行動を起こしましょう。
それでも状況が改善しないなら、退職の検討を本格的に始めるのです。
仕事に追われて辞めたいときの判断基準をいくつか紹介します。

  • 仕事量以外にも人間関係や待遇、給与などに不満がある
  • 今の職場より良い条件の転職ができる自信がある
  • 仕事に追われ続けて心身の調子を崩している
  • 何をしても仕事に追われる状況が変わらない
  • 明らかにブラックな職場で改善の見込みがない

もちろん、過度なストレスで我慢の限界ならば、今すぐ辞める選択肢もあります。
しかし、有給休暇が余っているなら、心身の不調を理由に休みを取り、その間に転職の計画を立てるなどの工夫を行いましょう。

一方、仕事に追われる以外の不満がないなら、状況改善する努力を行う方が賢明です。
人間関係や待遇に不満がない職場というのは、当たり前のようで実はなかなかありません。
退職はさまざまな要素を考えながら、冷静に決断してくださいね。

仕事に追われるのが嫌なら行動と思考を変えよう

仕事に追われる人の最大の要因は「追われるのは仕方がない」という思い込みです。
自分の思考や方法を変えれば事態は好転することに気付いていません。

人は自分の思考の範囲内で行動するもの。
仕事に追われる状況から脱したいと思うなら、本気で「どうすれば追われずに済むか」を考えましょう。
「何が何でも終わらせるぞ!」と気合を入れるだけで、あなたの仕事スピードは速くなります。

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