PTAでママ友トラブルが多い原因と対策【体験談付き】

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私が知る限り、ママ友トラブルの多くはPTAや役員関係のつながりで起こっています。
気が合うママ友と個人的に親しくなるのとは別で、PTAは強制的に作られたグループ。
しかも、やりたくもない仕事をボランティアの名のもとに強制的に行われるため、ストレスが強い環境です。
トラブルが起こらない方がおかしいと言っても過言ではありません。

今回は、PTA本部役員経験者の私が、PTAでママ友トラブルが多い原因を解説!
これからPTAをする人のために、トラブルを回避する対策も教えます。
体験談付きですよ。

PTAでママ友トラブルが多い原因4つ

まずは、PTAでママ友トラブルが多い原因を詳しく解説していきましょう。
原因を理解すれば、トラブル回避の対策も立てられます。

ボランティアなので仕事意識が低い

PTAでママ友トラブルが多いのは、意識の低さです。
PTAは遊びではありません。
無償のボランティアですが、役割が決まっており、やらねばならぬ一定の仕事があります。
しかし、一部の保護者の中に、非常に仕事意識が低く、ママ友探しで遊び感覚に人がいるのです。

多くの人がやりたくないPTAを、仕方なく引き受けている中、遊び感覚の人が搔きまわせば、イラっとしないわけがありません。
穏便に済ませる人もいますが、我慢できない人が遊び感覚の人とバトルしてしまいます。
真面目な人は「仕事なんだからちゃんとやれ!」と思い、遊び感覚の人は「仕事じゃないのに、何向きになってるの?」と思っているので、衝突するのは必然です。

職歴やスキルがバラバラ

当然ですが、PTAのメンバーは職歴やスキルがバラバラ。
しかし、PTAの仕事はある程度内容が決められており、保護者の職歴やスキルを考慮せずに決まる場合もあります。
例えば、全くパソコンが使えない人が書記になったり、数字に弱い人が会計になったりなど。

もちろん、PTA内で希望を聞き、できるだけ本人の意思を尊重しますが、競争率が激しい、あるいは人気がない役どころは、最終的にくじ引きになることも。
また、最初から他力本願で、「できないからペアを組んだ人に任せよう」という確信犯も…。
知識もバラバラなので、仕事の進め方や配分での揉め事が起こりやすくなるのです。

PTAへの意欲もバラバラ

PTAは「皆嫌々やっている」というイメージがあります。
しかし、ごく一部に「学校を良くしたい!」「子供たちのために頑張りたい!」と、高い志を持って立候補する人もいます。

嫌々やっている人は、最低限の仕事で終えたいと思っています。
一方、意欲的な人は、新たな取り組みを提案したり、親睦を深めようとランチ会や飲み会を開催したりしがちです。
この温度差が、トラブルの引き金になりがちです。
双方の話が全く合いません。

「意欲的な人が勝手に頑張る分には良いのでは?」と思うかもしれませんが、前例主義の保護者が多く、「今年仕事を増やしたら、来年度の人が引継ぎで大変!」と、阻止しようとします。
ルーティン化した仕事以外は、柔軟に対応すれば良いのですが、それができない人もいるのです。

忙しくて余裕がない

今時の保護者は忙しいです。
子供が小学校に入ると、働くママ率が格段にアップします。
上や下にも子供がいる人も多く、皆、忙しい中、一生懸命時間を捻出しているので、余裕がありません。

それでも、割り切って穏便にそれなりに楽しくPTA活動をする人が大半です。
協力的なメンバーならば、PTAでもママ友トラブルは起きません。
しかし、サボるメンバー、約束を守らないメンバーがいると、「皆忙しい中頑張っているのに!」という不満が溜まり、どうしてもトラブルが起こりやすくなります。

PTAでママ友トラブルを起こさないための対策

PTAのメンバーと間違った距離の取り方をすると、トラブルが起こりやすくなります。
何事も心構えが肝心です。
そこで、PTAでママ友トラブルを起こさないための対策を紹介します。

PTAは仕事、ノルマと割り切る

大事なのは、「PTAはお仕事」「PTAはノルマ」と割り切ること。
最初から仕事だと割り切れば、余計な感情を持たずに済みます。
やるべきことをきちんとやることに集中すれば、PTAの仕事もサクサク進み、ストレスもかかりません。

PTAでママ友トラブルを起こさないために大事なのは平常心。
個人的な感情が暴走しそうになったら、「職場だったらどのように行動するか」を考えて、冷静さを取り戻しましょう。

仲良くなり過ぎず適度な距離を保つ

今までの経験から、PTAに関わらず、ママ友トラブルは仲良くなりすぎると勃発します。
なぜならば、親しくなるほど遠慮がなくなり、不平不満を表に出しやすくなるからです。

PTAで同じ役員になった人とは、どうしたって関りが増えますが、適度な距離を保つのがトラブル回避のポイント。
あくまでも一緒にお仕事をする人という認識を保ち、礼儀正しく接しましょう。
そして、過度に気を遣わず、仕事の負担が偏らないように気を付けて、YES・NOを明確にするのも重要です。

もちろん、気が合って自然に仲良くなるなら問題ありません。
PTAがきっかけで、親友として長く付き合う人もいます。

仕事上の問題は本部や担当教師に相談する

PTAのママ友トラブルで、仲間外れやイジメがあった場合も、よほど陰湿でもない限り、あなたが仕事と割り切って接していれば、大きな問題にはなりません。
嫌な気分にはなるでしょうが、仕事がきちんと進んでいればOKとしましょう。
大人になってまで仲間外れやイジメをする低俗な人など、相手にしなければ良いのです。

しかし、仕事に差し支えが出たら話は別。
トラブル内容をまとめて、さっさと本部や担当教師に相談しましょう。
決められた役割を果たさない相手に遠慮はいりません。
当事者同士でトラブルを抱え込むと、大きくこじれてしまいますので、問題を共通認識として周囲にアナウンスしてください。
あなたが今まできちんと仕事をしていれば、周囲は必ず味方になってくれます。
「黙ってやられるタイプじゃない」という姿勢を見せつけるのも、ママ友トラブルの対処法です。

PTAのママ友トラブル体験談

PTAの本部には、別の役員からのママ友トラブル報告も数多く入ってきます。
私の体験談や、実際に耳にしたママ友トラブルをいくつか紹介しましょう。

知識ある人が仕事を囲い込む

私がPTA本部だったときの、会計前任のお話です。
本部の会計は2人ですが、内1人(Aさんとする)が銀行出身で、会計の知識が非常に豊富な方でした。
彼女から見ると、PTAの会計処理は緩すぎの甘すぎで、見ていられなかったようです。
今まで適当に(といっても、きちんと決算されていましたが)やり取りしていたのが我慢ならず、メチャクチャ厳しくきっちりするようになったのです。

もう1人の方(Bさんとする)は、会計の知識がなく、引き継いだマニュアル通りにやろうとしましたが、Aさんから「それはおかしい」とダメ出しの嵐。
Bさんにとっては、「そんなこと言われても…」の世界です。
結局、自分の方法が正しいと主張するAさんと、マニュアル通りにやろうとしたBさんは衝突。
「なら、あなたは手を出さないで」と、Aさんが仕事を抱え込んでしまいました。
Bさんは自分なりに仕事をする気持ちがあったのに、邪険にされて当然怒り心頭。
任期の間、目も合わさず、口もきかない状態だったそうです。

私と同じメンバーの会計2人は、引継ぎのときのピリピリとした最悪の雰囲気で行われたそうです。
その後、Bさんから事情を聞いたとのことでした。
Aさんからの話は聞いていないので、もしかしたらお互いの認識に違いがあるかもしれません。
どちらも仕事への責任感はあったけど、どちらも譲れずトラブルになったケースです。

孤立して聞こえるように悪口を言われる

私の友人Cちゃんの話です。
くじびきでPTAになってしまったCちゃんは、フルタイムのワーキングマザー。
それでも、仕事の合間をぬって、一生懸命PTAに参加していました。
しかし、どうしても出席できない日もあり、同じメンバーはそれが不満だった模様。
仕事を休んで参加しても、さり気なく無視をされ、役員のグループLINEでも既読スルー。
それだけではなく、遠くから聞こえるように「仕事してるからって何なのよ」的な悪口を言われたそうです。

彼女は確かに仕事ができますが、謙虚で人当たりが良い人格者。
「私、仕事あるから忙しいの」なんて決して言わないタイプです。
それでも、たまたまメンバーが専業主婦ばかりで、なんとなく気に食わなかったのかもしれません。
1人ボスママのようなタイプがいて、周りがそれに合わせていたようです。
「全部参加できなかったCさんも悪い」という意見があるかもしれませんが、忙しい母親が多く、参加率100%は実質不可能。
柔軟なメンバーなら、トラブルが起こらなかっただろうに…と、Cちゃんに同情してしまいました。

仕事量がバラバラで不満爆発する

次は、私が本部をしていたときの会計さんのお話。
最初こそ仲良く2人で仕事をしていた会計ですが、Dさんは現在専業主婦、Eさんはフルタイムではないけど仕事をしていました。
しかも、Eさんはなかなか要領が良く、いつのまにかDさんの方がかなり多くの仕事量になってしまったのです。

Dさんも最初は「Eさんも忙しいし」と親切心で受けていましたが、段々不満が募ってきたよう。
ある日、私に相談を持ち掛けてきました。
話を聞くと、Eさんも悪気はなさそうなので、Dさんが仕事分担を考えて、半分をEさんにお願いしてみてはと提案。
私に不満を訴えて少しは気晴らしになったようで、その後はDさんも割り切って仕事分担できるようになったみたいです。

幸い、DさんはEさんの前では不満爆発していません。
今回はDさんとEさんの正面衝突は回避できましたが、矛先がいきなりパートナーに向かうと、大トラブルになるケースでした。

強い会長が無謀な仕事の振り方をする

ママ友から聞いた別の学校の話です。
たまたま志も気も強い人がPTA会長になってしまったようで、仕事内容へのテコ入れが入りました。
それだけなら良いのですが、PTA会長が暴走。
人の都合を考えず、無謀な仕事の振り方をしてきたようです。

マニュアル通りにやっていた方がよっぽど楽なので、あらゆる部署から不満が続出。
集団になってPTA会長に不満をぶつけにきたそう。
最初こそ強い立場で話を通そうとしていたPTA会長ですが、あまりにも反発が強く、最終的には「なぜ、皆わかってくれないの?」と心病む寸前になってしまったんだとか。
その後、本部メンバーが間に入り、PTA会長も自分のやり方を改めて、最終的には穏便に任期を終えたそうです。

何かを改革しようとすると、必ずと言っていいほど反発意見が出てきます。
PTAがなかなか変われないのは、前例主義者が多いからでしょう。
だからこそ、トップには慎重で冷静、かつ計画的な行動と情報の共有が求められます。
この件は、善意が暴走して大爆発したケースです。

今までのマニュアルを闇に葬り去る前任

これも、他の学校に通う子供がいるママ友から聞いた話です。
PTAの本部が全くまとまらず、衝突ばかりで、任期中最悪の雰囲気がずっと続いていたそうです。
そして、任期が終わる際に、PTA副会長が自分の仕事のマニュアルを全部捨て去って辞めていったとのこと。
うっかりではなく、確信犯です。

一体どんな気持ちだったのでしょうね…。
後任には罪がないのに…。
当然引継ぎもされず、後任に選ばれた人は、周囲から情報を集めて大変な苦労をしたんだとか。
相当嫌なことをされたのでしょうが、仕事に大きな支障を出すような行為は、一番やってはいけません。

PTAでママ友トラブルに巻き込まれたら?

PTAでママ友トラブルに巻き込まれ、心を病んでしまうケースもあります。
真面目で優しい人ほど、思い悩んでしまう傾向が強いです。
ボランティアのPTAで、家庭にも支障が出るようなダメージを受けるのは、納得がいきませんよね。

もしも、PTAでママ友トラブルに巻き込まれたら、1人で抱え込まないようにしましょう。
問題が小さな内に、PTAメンバーと先生に相談してください。
第三者が介入した方が、早期に問題解決できます。

トラブルを起こした相手に、過度な期待をかけないのも重要です。
「わかり合えない人もいる」と割り切った方が、心が軽くなります。

また、PTAでの悩みは、家庭に持ち込まないように心がけましょう。
家庭は癒しの場所。
PTAの問題を考え込むのは、学校だけで充分です。
ON・OFFの切り替えを上手にして、ストレスを溜めないようにしてくださいね。

PTAは仕事として取り組むのが正解

嫌々引き受けたPTAでも、「もしかしたら、仲の良いママ友ができるかも」と期待したくなりますよね。
しかし、PTAは仕事として取り組むのが正解です。
距離感を間違えなければ、お互い理性的に協力してPTAをやり遂げられるでしょう。

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