恋愛したくない若者に潜む自己中な心理と社会への閉塞感…本当の原因とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「恋愛したくない」という若者が増えています。
ブライダル総研が20~49歳の独身者を対象に行った「恋愛・結婚調査2019」では、恋人がいる割合はたったの3割。
日本の晩婚化、非婚化は、確実に「恋愛したくない層」が影響を与えています。
なぜ、若者の恋愛離れが進んでいるのでしょうか。

今回は内閣府が発表している「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」を元に、恋愛したくない若者の心理を解説!
若者が「恋愛したくない」と思ってしまう本当の原因について考察します。

恋愛したくない若者4割の実態

「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」によると、「あなたは今、恋人がほしいですか?」の問いに対して、「いいえ」と答えた割合は約4割もいます。

ブライダル総研の調査では「恋人がいる率」は3割。
恋愛したいけど相手がみつからない人もいますが、若者の多くは自ら恋愛しない道を選んでいると推測できます。

なぜ、恋愛したくない若者が増えているのでしょうか。
調査を掘り下げながら、その内訳について詳しく見ていきましょう。

年齢が若いほど恋愛したくない割合が増える

恋愛したくない若者の年代別詳細は以下の通りです。

「今恋人がほしいですか?」に「いいえ」と答えた割合

 

  • 全体:37.6%
  • 男性全体:36.2%
  • 男性20代:58.1%
  • 男性30代:66.1%
  • 女性全体:39.1%
  • 女性20代:37.6%
  • 女性30代:64.8%

恋人がほしくない割合は、男女に大きな差はありません。
注目すべきは、20代より30代の方が「恋人がほしい」という人が増えている点です。

令和元年の平均初婚年齢は男性が31.2歳、女性は29.6歳。
恋愛の末に結婚があると考えると、20代のほうが「恋人がほしい」という気持ちが高まると考えるのが自然です。
しかし、独身者を見ると30代の方が恋愛へのモチベーションが高くなっています。
これは何を意味しているのでしょうか。

収入が低い程恋愛したくない割合が増える

次に、年収別に恋愛へのモチベーションについて見てみましょう。
「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」では、以下のような結果が出ています。

「今恋人がほしいですか?」に「いいえ」と答えた割合

 

  • 全体:37.6%
  • 男性(収入なし):46.3%
  • 男性(400万円未満):37.5%
  • 男性(400万円以上):20.3%
  • 女性(収入なし):56.1%
  • 女性(200万円未満):46.5%
  • 女性(200万円以上):28.7%

年収の低さに比例して「恋人はほしくない」の増加が顕著に表れています。
若者にとって、自分の経済状況は恋愛へのモチベーションに直結する大きな要因なのでしょう。

確かに、恋愛中は何かと出費が増えますよね。
しかし、工夫すれば節約交際は可能です。
それなのに、なぜ経済状況が悪いと恋愛したくない心理になるのでしょうか?

若者は「お金がかかるから恋愛したくない」と思っているのでしょうか?
それとも「恋人を満足させるほどの収入がない」と思っているのでしょうか?

恋愛したくない具体的な理由

同調査では、「恋人がほしいと思わない理由」について、以下のような結果が出ています。

恋人がほしいと思わない理由【男性年代別】

 

  • 恋愛が面倒:20代47.3%、30代47.3%
  • 自分の趣味に力を入れたい:20代51.6%、30代40.0%
  • 仕事や勉強に力を入れたい:20代42.7%、30代20.4%
  • 恋愛に興味がない:20代22.0%、30代30.9%
  • 友人と過ごす時間を大切にしたい:20.9%、3.6%

恋人がほしいと思わない理由【女性年代別】

  • 恋愛が面倒:20代42.3%、30代51.2%
  • 自分の趣味に力を入れたい:20代49.5%、30代27.9%
  • 仕事や勉強に力を入れたい:20代33.0%、30代27.9%
  • 恋愛に興味がない:20代30.9%、30代30.2%
  • 友人と過ごす時間を大切にしたい:18.6%、11.6%

男女ともに、「恋愛が面倒」という理由が最も多いです。
好きな人との恋愛は楽しいはずなのに、「面倒」が先に立ってしまいます。
その理由は、趣味や仕事、勉強に力を入れたいから「恋愛したくない」という層が多いことから、「自分の時間を大切にしたい」という希望が根底にあるようです。

ここで、収入が低いと恋愛へのモチベーションも下がる現象がつながります。
趣味など自分に投資したいため、「恋愛に割けるお金がない」ということなのでしょう。

「友人と過ごす時間を大切にしたい」という割合が、20代から30代にかけて大きく減少している点にも注目です。
30代になるとそれぞれの道が別れ、結婚したり仕事が忙しくなったりして、一緒に過ごす時間が激減するため、「友人と過ごしたくても相手が応じてくれない」という状況に陥ります。
空いた時間を埋めたくて、20代より30代の方が「恋人がほしい」と思う人の割合が増えるのだと考察できます。

ちなみに、「恋愛に興味がない」という層は、2~3割。
逆を言えば、「恋愛したくない」と思っている若者の7~8割は、恋愛への興味を捨てていません。

それでも恋愛離れをするのは、自分優先だからでしょう。
恋愛はお互いを思いやり、協力しながら関係を築いていくものなので、自分優先の人が「恋愛したくない」と思うのは必然と言えます。

恋愛したくない=失敗したくない若者たち

恋人がほしいか否かは別として、今の若者は交際に大きな不安を抱えている人が多いようです。
同調査では、現在恋人がいない独身者に「交際への不安」について質問し、以下のような結果が出ています。

交際への不安【男女別】

  • そもそも出会いの場がない:男性52.4%、女性58.9%
  • 自分は魅力がないのではないかと思う:男性32.8%、女性35.8%
  • 自分が恋愛感情を抱くことができるのか不安だ:男性16.6%、女性24.9%
  • 気になる人がいても、どのように声をかけて良いかわからない:男性21.6%、女性18.2%
  • どうしたら親しい人と恋人になれるのかわからない:男性21.6%、女性14.8%
  • 恋愛交際の進め方がわからない:男性20.3%、女性19.3%
  • 恋人として交際するのがなんとなく怖くて交際に踏み切れない:男性12.4%、女性11.5%

この結果を踏まえて、恋愛したくない若者の心理を考察します。

男女ともに受け身体質

調査の結果を見ると、「恋愛がわからないから行動できない若者」が非常に多いとわかります。

せっかく気になる人ができても、恋愛の進め方がわからず行動を起こせません。
これでは、相思相愛だったとしても、お互いの気持ちに気付かず何も起こらず終わってしまいます。
動かないから恋愛の機会もなく、「魅力がないのかも…」という負のループに陥ってしまうのでしょう。

更に、このご時世「出会いの場所がない」と半数以上が言い切ってしまうことに驚きです。
恋愛に興味がないならまだしも、興味があるなら能動的になれば出会いはいくらでも増やせます。
街コンや恋愛アプリなど、結婚したいならいくつもの婚活方法があるでしょう。
そのような具体的行動を起こさず、自然な出会いをひたすら待つのは、受け身体質だからです。

若者の受け身体質を表す以下のような調査結果もあります。

恋愛に関する考え【全体】

  • 交際をする相手との結婚を考える:41.2%
  • 相手からアプローチがあれば考える:40.8%
  • 恋愛は面倒だと感じる:26.3%
  • 恋愛よりも趣味を優先したい:25.3%
  • 恋愛することに自信がない:23.7%
  • 気になる相手には自分から積極的にアプローチする:22.2%

アプローチがあれば恋愛を考えるのが約4割、それに対して気になる人には自分からアプローチするのが約2割です。
「求められたい」という意識が強いのは、恋愛への自信のなさが原因と考えられます。

恋愛がわからない→恋愛の機会がない→恋愛に自信がない→恋愛から離れていく→恋愛が面倒臭い

このようなループが、恋愛したくない心理につながるのでしょう。

真面目な思考が恋愛にブレーキをかける

「恋愛が面倒」「恋愛がわからない」と思いながらも、今の若者はとても恋愛に真面目です。
「交際する相手との結婚を考える」が、なんと4割もいます。

女性の方が、男性よりも恋愛=結婚と考える割合は高いです。
男性が34.2%に対し、女性は47.6%が「交際する相手と結婚を考える」と答えています。
30代女性では51.1%と半数を超えています。

真面目さは美徳でもありますが、恋愛のハードルを一気に上げる原因となり得ます。
なぜならば、「好き」という感情だけでは、結婚生活はできないからです。
「好きかも」と思っても、相手の職業が不安定だったり、生活環境が大きく違ったりすると「付き合っても結婚には至らないだろう」と、自発的な行動を控えてしまいます。

次から次へと新しい恋愛ができる環境なら良いのですが、受動的な若者にとって「好き」と思える機会は非常に貴重。
その貴重な機会を「恋愛するなら結婚」という思いが邪魔をして、みすみす逃してしまうのです。
そして、恋愛しないまま年を重ねていきます。

挫折を恐れるガラスのハート

この調査から若者の心理を分析すると、非常に挫折に弱いガラスのハートを持っていることがわかります。

わからないから挑戦しないのは、失敗するのが怖いからです。
友達が忙しくなると恋愛への興味が高まるのは、自分1人が取り残されたくないからです。

失敗を恐れ、自分の仲間が多い環境で安心していたいのでしょう。
フリー友達や同僚が多く、「恋愛って面倒だよね」と共感し合える環境は、恋愛したくない若者を助長させる環境です。
更に、「恋愛したくないって言ってたよね?」と同調圧力を強め、気になる人ができても「このままでいいか」「抜け駆けだと思われたくない」「仲間から外れたくない」という思いが働いてしまいます。

恋愛したくない若者が「恋愛したい」と積極的に行動するのは、周囲の環境が変わるか、「この恋愛は失敗しない」という確信を持ったときくらいでしょう。
しかし、人間関係に絶対はなく、常に失敗の可能性はつきまとうもの。
その都度、パートナーと話し合い、歩み寄りながら解決策を見つけるのが恋愛ですが、そのような未知のイレギュラーには怖くて挑戦できないのが、恋愛したくない若者の心理です。

恋愛と社会的地位の関連性

恋人がいない若者の半数以上が「出会いがない」と嘆いています。
出会いがないなら、自分で出会いを作れば良いのです。

しかし、「出会いを増やすのが困難」という層があります。
そこには、社会的地位との関連性があるようです。
今時の若者の出会いと恋愛したくない心理について考察します。

出会いを増やすにもお金がかかる現実

「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」では、若者に「出会いのために行いたいこと」の質問をし、以下のような結果が出ています。

出会いのために行いたいこと【全体】

  • 友人に紹介を頼む:47.3%
  • 特に何もしない:31.0%
  • 合コンやパーティーに行く:29.2%
  • 趣味のサークルに入る:25.9%
  • 職場の同僚や先輩に紹介を頼む:25.5%
  • お見合いをする:10.0%
  • ネットの婚活サイトを利用する:6.4%

どの出会いも、ある程度の出費が必須となります。
友人や知人、同僚の紹介や合コンも、飲んだり食べたりをする際にはお金がかかるでしょう。
出会いのサービスは、ピンキリはあるもののまとまった金額が必要です。
習い事を含めた趣味のサークルも、月謝がかかります。

何ということでしょう。
出会いを増やしたくても、生活がギリギリだと、経済的な問題で積極的には増やせないのです。

出会いサービス以外では人脈が必要

更に、出会いを増やすには別のハードルがあります。
お金を払えばだれでも参加できる婚活、恋活サービスとは違い、友人や同僚などの紹介や、知人をつてにした合コンには、人とのつながりが必要です。

「結婚相手を紹介してほしい(ほしかった)相手は誰ですか?」の問いには、悲しい結果が出ています。

結婚相手紹介者の属性【全体】

  • 友人:77.8%
  • 職場の同僚:33.2%
  • 職場の上司:14.9%
  • 親:14.0%
  • 兄弟姉妹:10.5%
  • 親戚:9.0%
  • 誰もいない:13.8%

結婚相手や交際相手を紹介してもらう伝手がない層が13.8%。
10人に1人以上が、人間関係を広げるような人脈がありません。

しかも、恋人がほしくない人の方が、ほしい人よりも6.1ポイントも「誰もいない」と答えた人が多いのです。

恋愛を諦めるのは社会的弱者

「恋人がほしくない」「恋愛したくない」と思う若者に、「どうせ頑張っても意味ないから」「頑張りようがないから」という背景が見えてきます。
収入が低く、人とのつながりにも乏しい社会的弱者が、恋愛を諦めざるを得ない状況に置かれていると言っても良いでしょう。

「愛さえあれば、お金の問題はクリアできる!」という価値観は、もう古いのです。
今の若者は「愛情表現にはお金が必要。経済的安心感も立派な愛の形」と考えています。
人にもお金にも恵まれない若者は、「自分が恋愛なんてとんでもない」と、恋愛を諦めるしかありません。

そのような状況でも「恋愛したい!」と思うには、かなりのガッツが必要。
景気の良い時代を知らない弱者の若者が、恋愛にも社会にも希望が持てず「恋愛したくない」と思うのは、仕方がないことなのかもしれません。

恋愛したくないのに結婚したい心理に隠された問題点

「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」では、同じ対象者に結婚観の調査もしています。
その結果が非常に不可解です。
「恋愛したくない」が4割いるのに、「結婚するつもりはない」と明言しているのがたったの7%しかいません。
これは、一体どういうことなのでしょうか。

若者の結婚観を深掘りすると、「恋愛は面倒だけど結婚はしたい」という心理に隠された問題点が見えてきます。
詳しく解説していきましょう。

自由でいたいのに取り残されるのは嫌

この調査では、「あなたの周囲でどのようなことがあると、ご自身の結婚を強く意識しますか(しましたか?)」という項目があり、以下のような結果が出ています。

  • 周りの友人、知人が次々と結婚や出産をする:62.7%
  • 友人の幸せな結婚や家庭の様子を感じる:50.5%
  • 周囲から幸せな結婚の話を聞く:41.3%
  • 友人、知人、近所の人などから結婚について聞かれる:30.8%
  • 親や家族から結婚するよう言われる:30.1%
  • 職場の人や仕事の関係者から結婚について聞かれる:26.4%
  • 結婚を意識することはない:17.6%

「周りの友人や知人が次々に結婚や出産をする」が結婚を意識するダントツの原因です。
「恋愛は面倒」「自分の時間がほしい」と思いながらも、仲間が結婚の世界へどんどん旅立つと、自分だけが乗り遅れたくないという意識が強く働くのでしょう。

しかし、2015年の国税調査では、30代前半の未婚率は男性約47%、女性約34.6%です。
30歳の時点で、自分と同年代の3~5割が独身ですから、「皆が結婚するから自分も結婚しなければ!」と思うような環境ではありません。
仲間の属性によっては「いくつになっても独身者ばかり」という状況でしょう。

取り残されるのが嫌な若者にとって、今の日本は積極的に「恋愛したい」「結婚したい」と思える環境ではないのです。

面倒臭いけど精神的、経済的な支えはほしい

「恋愛したくない」「恋愛は面倒」と思う若者でも、結婚したいと思う理由は何なのでしょうか。
この調査では、以下のような結果が出ています。

結婚したい理由【全体】

  • 子供がほしい:70.0%
  • 家族を持ちたい:70.0%
  • 好きな人と一緒にいたい:68.9%
  • 老後に1人でいたくない:49.3%
  • 両親や親せきを安心させたい:49.0%
  • やすらぎがほしい:47.2%
  • 適齢期だと思っている:28.8%
  • 経済的な安定を得たい:26.2%
  • 社会的に認められたい:16.5%

既婚者の私から見ると、非常に摩訶不思議な結果が出ています。
「恋愛したくない理由」は「面倒」「自分の時間がほしい」なのに、家族を持ちたいし子供も欲しいと言うのです。

結婚すると自分の時間減るよ?
子供ができたら猛烈大変で、24時間戦えますか状態よ?
それに勝る幸福感はあるけど、自由度の高い恋愛すら「面倒」で「自分の時間が減る」とケチケチしてる若者が、なぜ一層面倒臭い結婚はしたいの?

その答えは「やすらぎがほしい」「両親や親せきを安心させたい」の回答率の高さに表れています。
結婚のリアルを知らない若者にとって、結婚とは「自分を幸せにしてくれるパートナーとの生活」。
結婚相手には「自分も自分の親も背負ってくれる人」を求めているのでしょう。
ついでに、経済的な安定感があれば最高ってところでしょうか。

若者にとって恋愛は大切な自分の時間を削る行為で、結婚は自分を精神的にも経済的にも満たす理想郷なのです。

パートナーより優先したいものがある

前述の結果では、結婚した場合パートナーより優先したい存在がある若者が一定数いることがわかります。

「家族を持ちたい」の中には、自分が庇護されていた家族をイメージしている若者も少なくないでしょう。
「家族がいれば支え合って(主に相手が自分を支えて)いけるから安心」という発想ならば、優先しているのはパートナーではなく自分ということになります。

「子供がほしいから結婚」は、今の日本なら極一般的な思考ですが、「好きな人と一緒にいたい」より上回っていることに、危機感を持ちます。
子供がほしいから結婚した夫婦が、もしも子供に恵まれなかったらどうなるのでしょう。

本来なら、「好きな人と一緒にいたい」が結婚する理由として真っ先に思いつくべき項目だと思います。
約7割いるのは希望が持てますが、「両親や親せきを安心させたい」「老後に一人でいたくない」と、自分の都合で結婚を考える人が約半数いるのは、やはり不安材料です。

結婚するだけでパートナーが自分の家族を安心させてくれ、老後も安泰だと思っているのでしょうか。
そのような考えを基準として結婚相手を探しても、なかなか相手は見つからないでしょう。

結婚とは、「何かあったら全力で助けてあげたい」と思える相手とするものだと思います。
お互いがそう思い合えるからこそ、結婚生活は成り立つのです。

恋愛は大変だから嫌なのに結婚には「楽」を求める

同調査の結婚相手に求める条件からも、今の若者が如何に面倒事を避けて通りたがっているかがわかります。

結婚相手に求める条件【全体】

  • 価値観が近いこと:75.6%
  • 一緒にいて楽しいこと:74.5%
  • 一緒にいて気をつかわないこと:73.5%
  • 恋愛感情:40.9%
  • 自分の仕事を理解してくれること:34.5%
  • 経済力があること:32.1%
  • 共通の趣味があること:31.1%
  • 容姿が好みであること:30.9%

どれも結婚に大切な条件だと思いますが、1つだけ気になる項目があります。
それは「一緒にいて気をつかわないこと」が73.5%もあることです。

「親しき仲にも礼儀あり」と言いますが、夫婦間でも礼儀や気遣いは必要です。
むしろ、小さな気遣いや思いやり、譲る心が、夫婦円満の秘訣と言えます。
それなのに、「気を使いたくない」と、多くの若者が思っているのです。

家庭で一切気を使わなくて良いのは、自分が娘、息子の立場だからでしょう。
それでも、大人になれば親を気遣いますよね。
そのような当たり前の気遣いを、当たり前のように前提とせず、あえて「気を使わない関係」を望むのは、やはり「恋愛は面倒」という心理が関係しているのでしょう。

ご機嫌とったり、相手に合わせたり、喜ばせようと頑張ったりするのが疲れる。
そういうのはなしで、お互い気を遣わず好きにすれば良い。
そう思っているのでしょうか?

結局、「恋愛したくないけど結婚したい」の本音は「面倒な恋愛はかっとばして、条件の良いパートナーを見つけて自分の望みが叶う結婚がしたい」だと考察します。

一昔前「結婚はしなくていいけど子供はほしい」と言ってのける若者が多かったです。
子育ての大変さも、親の判断で父親、もしくは母親を失った子供の気持ちも考えない身勝手な主張ですが、今の若者にも通じるものがあるのかもしれません。

楽な結婚なんかねーよ(あ、つい口が悪くなっちゃいました)。

恋愛したくない若者が増えている本当の原因

「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」を隅々まで読むと、恋愛したくない若者が増えている本当の原因が見えてきます。
以下のように非常に自己中心的な心理と、どうにもならない社会的背景が、恋愛離れの原因になっていると考察します。

  • 経済格差による恋愛への自信の喪失
  • 恋愛に挑戦する前に「自分には無理」と判断してしまう情報社会の弊害
  • 受け身の若者の増加による恋愛機会の激減
  • 恋人いる率が少数派のため「恋愛しなければ」という焦燥感がない
  • 恋人いない率が多数派の中の「多数派に所属したい」という心理による安心感
  • 価値観の多様化による恋愛以外の幸せへの追求
  • 不測のない家庭環境を基準とした恋愛や結婚への理想が高さ

「クリスマスに恋人と過ごすためのホテル予約を取るのに必死」という時代があったと、今の若者に話しても全くピンとこないでしょう。
あの時代はバブルで、全てに勢いがありました。

しかし、今はデフレで守りの時代。
それに加えてインターネットが発展し、「恋愛したくない」「恋愛できない」「恋人いない」という仲間を簡単に探せるようになりました。
お金も時間もかかる恋愛に、社会的弱者である若者が消極的になるのは、当然の現象かもしれません。

更に、結婚したくてもできない現実が問題を複雑化しています。
以下の記事は、晩婚化、非婚化の原因について内閣府の調査をもとに考察したものです。
https://kosodate-ouenraita.com/archives/110

好きな人を喜ばせたいという基本に帰ろう

「恋愛は面倒だからしたくない」という若者は、本当に好きな人にまだ巡り合っていないのだと思います。

「好き」とは「その人の喜ぶ顔を見たい」という感情です。
好きな人ができれば「その人を喜ばせたい」と自然と思えます。
そのために、きっと努力をするでしょう。
面倒なことでも「好きな人が喜んでくれるかも」と思うと、あまり苦になりません。

「恋愛なんて面倒」と思うなら、「恋愛したくない」と諦める前に、自分が喜ばせたい相手を探してみましょう。
恋愛とは、本当は幸せを与え合う素敵なことなんですよ。

もちろん、恋人は対等な関係です。
譲ったり譲られたり、与えたり与えてもらったりして、絆を深めていきます。

それでも、「恋愛したくない」と迷子になっているあなたに、もう一度言わせてください。

「この人を喜ばせたい」という気持ちを大切にしましょう。
それが、恋愛の芽になります。

この記事の参照資料:内閣府「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」
引用データURL:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/kekkon_kazoku.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*