
仕事のチームに仕事が遅い人がいると、イライラしますよね…。
私も仕事が遅い人のとばっちりを受けて苦労する羽目した経験が多々あります。
派遣社員として多数の企業を渡り歩いてきましたが、仕事が遅い人には共通点や特徴があります。
そして、本人も気付いていないところに、仕事が遅い原因が隠されているのです。
そこで今回は、仕事が遅い人の特徴と原因を徹底解説!
仕事が遅い人とチームを組んだ場合の対処法と付き合い方も伝授します。
目次
仕事が遅い人の特徴10つ
仕事が遅い人に適切な対処をするには、特徴を理解する必要があります。
まずは、仕事が遅い人の思考や性格の特徴を解説していきましょう。
真面目で丁寧
仕事が遅い人=仕事ができない不真面目な無能ではありません。
むしろ、真面目で丁寧な人が多いです。
1つ1つの仕事に真面目に取り組み過ぎ、丁寧に仕上げ過ぎなのです。
もちろん、真面目で丁寧は大切なこと。
だけど、仕事内容によっては「適度に仕上げて裁く」が必要なものもあります。
仕事が遅い人は、そのような取捨選択ができず、全てにおいて真面目で丁寧なのです。
だから、同じ仕事量でも人より多くの時間が必要で、遅くなってしまいます。
優柔不断で決断ができない
仕事は決断の連続ですよね。
小さな決断から大きな決断まで、日々決断に迫られています。
しかし、仕事が遅い人は優柔不断で決断ができません。
正確には、ギリギリまで決断を先延ばしします。
サクッと決定して進めば良いのに、猶予を与えられるとギリギリまで迷って悩むのです。
重大な仕事であれば、ギリギリまで考えることで成果が上がる可能性は高まります。
しかし、一時場万事この調子。
ぶっちゃけ、どーでもいいことまでギリギリまで悩んで決断を先延ばしするので、当然仕事もストップします。
優柔不断なのは即断する判断力も準備も不十分だから。
仕事のやり取りでレスポンスが遅い人は、総じて仕事も遅いです。
心配性でギリギリまで確認したい
心配性な人も仕事が遅くなりがち。
なぜならば、「ミスったらどうしよう」とか「早く仕上げて手抜きしていると思われたらどうしよう」など、何かと心配が多くて、ギリギリまで仕事を抱える傾向が強いからです。
本来処理能力が早くても、心配性だと仕事が遅い人になりがちです。
「自分だけ早いと、おかしいと思われそう」「ミスしたとき言い訳が立たない」と、周囲ののんびりペースに自分を合わせてしまうからです。
尚、心配性と優柔不断がセットになっている人はとても多いです。
そして、仕事が遅い人のほとんどが持ち合わせている性格的特徴でもあります。
こだわりが強く妥協ができない
芸術的なセンスや創造力が必要な仕事は別として、こだわりが強く妥協ができない人は、無駄に仕事に時間をかけ、結果的に仕事が遅くなります。
このタイプ、派遣先で何人も出会ってきました。
「マジどーでもいい」と思うところにこだわり、なかなか仕事が進まないのです。
特に、資料作りで顕著に表れる特徴です。
例えば、資料作成でグラフの色にケチをつけたり、賑やかしの挿絵選びに時間がかかったりといった感じです。
「そこ、手抜きするとこ。何を使っても大差ないじゃん」という箇所に、熱量たっぷりのこだわりを示します。
マジでいらない時間です。
時間配分が苦手で先に休む
仕事が遅い人は時間配分が苦手で読みが甘いです。
「1時間くらいで終わるだろう」と思いきや、2時間かかることも多々あります。
自分の能力と仕事量を客観的に分析できず、常に「なんとなくこれくらい」という感覚で仕事をしているから遅いのです。
読みが甘いので、いつも仕事に追われた状態になります。
追いつくには、計算して効率を上げなければなりません。
しかし、仕事が遅い人は「忙しくて疲れたから」と、急ぎの仕事が終わると先に休みます。
時間配分が苦手だから「とりあえず今すぐ仕上げる仕事はない」と安心して休んでしまうのです。
当然休んだツケが回ってきます。
次の仕事もまたギリギリです。
こうして、仕事が遅い人ができあがります。
集中するまで時間がかかる
仕事が遅い人は集中するまで時間がかかります。
言い方を変えると、ギリギリになるまで集中ができません。
ギリギリになってから本腰を入れて、そしてギリギリセーフ(時にはアウト)で仕上げるのがルーティーンのようになっているのです。
少しでも余裕があると、集中力が緩みます。
「まだ大丈夫」と、急がなくなります。
「〇時になったらやるぞ」と、時間でやる気を区切る人の多くは、即集中できないギリギリマンです。
「何余裕ぶっこいてんだよ。あんたのスピードじゃまたギリギリになるんだから、今からフルスロットルでやれよ」と、何度心の中でツッコミを入れたことか…。
気分の切り替えが下手
仕事が遅い人は気分の切り替えも下手です。
一旦緩むとスピードがガクッと落ちるし、集中し始めると別のことが考えられなくなります。
気分の切り替えが下手だから、大きな仕事に没頭するのは割と得意だけど、小さな仕事をテキパキ数種類一気に片付けるのが苦手なのです。
整理整頓が苦手
整理整頓が苦手なのも、仕事が遅い人の顕著な特徴です。
デスクの上汚い人、仕事遅い率90%以上!
デスクの整理整頓が苦手な人、思考の整理整頓も苦手です。
常に物を探しています。
常に思考が散らかっているので、やるべきことにフォーカスできません。
常に何かを探す作業に時間を取られ、その結果として仕事が遅くなります。
すぐに終わる仕事を先延ばしする
仕事の中には、ちょっとした1~2分の作業(例えば承認ボタンを押す、ハンコを押す、1行文章を入れるなど)がありますよね。
仕事が遅い人は、このようなすぐに終わる仕事を先延ばしにします。
典型的なのは、経費の承認です。
派遣社員なので社員の経費処理を良くやっていましたが、仕事が遅い人に限って、1~2分で承認できる、何なら今雑談しているその瞬間に片付けられるのにやりません。
そして、経費処理ギリギリまで溜め込んで、一気にドバーっと渡してきます。
溜めた分、他の仕事がストップする弊害が出るのに、それに気付かず毎月同じようなやり方をして、私だけではなく経理部を苦しめやがるのです。
すぐ終わる仕事を先延ばしにすると、やる項目が増えるしデスクの上にも関連したものが溜まります。
すぐ片付く仕事を片付けない+整理整頓が苦手=仕事が把握できなくなって遅くなる
これが、仕事が遅い人の典型例です。
目先のことしか考えない
仕事が遅い人は目先のことしか考えません。
仕事を線ではなく点として考えます。
ここまで挙げてきた特徴の多くは、目先のことしか考えない思考のクセが原因と言えます。
1話完結型の仕事のやり方なので、総合的な視野が広がりません。
目先の仕事をとりあえずやっつけるだけで、自分のスキルの底上げもできません。
点で考えているため、自分の仕事が遅いと全体にどのような影響が出るのかも考えません。
自分が誰かに迷惑をかけているなど、夢にも思わないのです。
だから、常にギリギリでも罪悪感がありません。
仕事が遅い人の原因5つ
具体的に何が原因で仕事が遅くなるのでしょうか。
仕事が遅い人の原因を詳しく解説します。
単純に処理能力が低い
仕事が遅い人は、単純に処理能力が低いことも多いです。
具体例を挙げましょう。
- タッチタイピングができずメール1通の返信に多くの時間を取られる
- 作業スピードが遅く、同じ処理でも人より時間がかかる
そして、最大の原因は、自分の処理能力が遅いことを問題視していない点です。
「大して作業しないから、ここだけスピードアップしても意味がない」と本気で思っています。
この思考の持ち主は、大した作業でもスピードが遅いです。
大したことない作業でスピードが遅いのに、大した作業でスピードが速くなるはずありません。
わからないことを人に聞けない
仕事をしていれば、不明点が出るときもありますよね。
しかし、仕事が遅い人はわからないことを人になかなか聞けません。
私は不明点はすぐ人に聞きます。
知ってる人に聞いた方が絶対早いです。
1度聞いたら覚えて、次からは聞かずにスムーズに仕事ができるので、総合的に見ても聞いてしまった方が作業効率は上がります。
仕事が遅い人は、人に聞かずに自分で何とかしようと頑張ってしまいます。
結果、できる人に聞けば10分で終わる作業に2時間かける…なんてことはザラです。
特に、エクセルやワードなど、パソコンスキルを要する仕事では、人に聞けない人ほど遅くなります。
便利な機能があるのに聞かないから知らないまま、1分で終わる作業に1時間かける…という人がゴロゴロいるんです。
知らないならさっさと人に聞けと何度思ったことか…。
先行投資ができない
自分で知っている知識だけで仕事をしようとすると、もっと良い方法があるのに、あえて効率の悪い、精密度が低い方法でやることになり兼ねません。
それでも、今ある知識だけで仕事を強行するのが、仕事が遅い人の特徴です。
「勉強しても、対して役に立たないし」と、根拠なく言ってのけるんですよね。
仕事のための先行投資ができないのです。
本人はあれこれ言い訳しますが、先行投資できない本当の理由は「めんどうくさいから」「やりたくないから」です。
自分への投資は一時的に時間と手間を要します。
しかし、投資すればそれ以上の時間と手間を省略でき、仕事の完成度を上げられます。
仕事が遅い人は想像力が低く目先のことしか考えないので、努力に対する報酬のイメージがつかず成長の機会を逃し、いつまでも仕事が遅いままなのです。
適切な手抜きができない
能力が低いだけが、仕事が遅い原因ではありません。
能力が高くても、全てに全力投球で適切な手抜きができない人は、仕事が遅い傾向があります。
仕事量が多ければ「この辺にしておこう」という調整が必要です。
しかし、仕事が遅い人は手抜きができません。
ギリギリになるまで「もっときれいにできないかな」「本当にこれで大丈夫かな」とこだわり続けます。
良いことのように思いますが、適切な手抜きが必要な処理的仕事では、完成度に大した差はありません。
仕事の中には、丁寧さ、美しさよりスピードが重視されるものがあります(どちらも正確さは重要)。
それにさえ、時間をかけて全力投球するので、常に仕事が遅い人になってしまうのです。
客観的分析と計算ができない
仕事が遅い人が一向にスピードアップしないのは、客観的分析と計算ができないのが原因です。
仕事が遅い人に限って「自分は周囲より仕事量が多く忙しい」と思っているのは良くあること。
残業ばかりの人より、定時上がりの人の仕事量の方が多い事例を、私は何度も見てきました。
自分だけが忙しいと思っている人は、自分を客観視できません。
仕事が遅いことに気付いていないのですから、スピードアップできるはずがありません。
計算も苦手なので、仕事量を総合的に見て逆算し、力配分を考えられません。
客観的視点と計算力なくして、効率アップは不可能なのです。
仕事が遅い人への対処法
仕儀とが遅い人と関りのある立ち位置の場合、自分のストレスと負担を軽減するにはどうするべきなのでしょうか。
仕事が遅い人への対処法を伝授します。
仕事を細かく頼む
仕事が遅い人は整理整頓が下手で計画性がありません。
この大前提の元、仕事を頼む際は少しずつ細かくが基本になります。
一気にどーんと渡しても、効率の悪いやり方で結局ギリギリまで抱え込むだけなので、最終的に手伝う羽目になる可能性大!
しかも、どーんと渡すと仕事が遅い人は「自分はそれなりの仕事を抱えている」という言い訳が働いてダラダラしてしまいます。
一方、細かく少量ずつ頼めば、例えその部分の進みが遅くても、悪影響を最小限にとどめられます。
「この仕事量なら誰がやっても短時間(短期間)で終わる」とわかる量に区切って頼むのがポイントです。
納期を早めに伝える
仕事が遅い人は納期ギリギリ、もしくはギリギリアウト(納期の就業時間2時間後や次の日)する大前提。
「今日中」は、仕事が遅い人にとって「日付が変わる前までに仕上げれば良い」と変換されます。
これを踏まえて、仕事を頼む際の納期は1日早めに伝えましょう。
あなたの作業時間を見込んだ計画を立てるのがポイントです。
「え?次の日でも間に合うよね?」と言われたら、「私仕事が遅くて…、申し訳ないのですが、前日に仕上げてもらわないと私の仕事が追いつかないんです」と返しましょう。
盛大な嫌味になります。
こまめな報告・連絡・相談を心掛ける
仕事が遅い人を任せっきりにすると、その人のペースで仕事が進むので当然遅くなります。
少しでもスピードアップさせるためには、こまめな報告・連絡・相談が重要です。
ホウレンソウが密になれば、仕事が遅い人の遅れも早めにわかり、対処がしやすくなります。
「あなたの進捗状況次第で、私の仕事の進みも変わります」と、ホウレンソウを行いながら説明しましょう。
仕事が遅い人は自分の仕事が他人にどれだけ影響を及ぼすか想像できないので、「言わなくてもわかるだろう」は通用しません。
常に仕事はチームで動いていることを意識させるのがポイントです。
時には背後で待ち構える
1~2分で終わる仕事を、仕事が遅い人が止めているなら、「あ、今受け取っちゃいますので、お願いします」と、時には背後に待ち構えてやらせてしまいましょう。
これ、私が実際に良く使っていた対処法です。
経費処理や書類チェック等、1~2分で終わるものは相手の目の前に差し出し「すみません。今お願いします」と問答無用に笑顔で求めていました。
仕事が遅い人は自発的にめんどうなことをやりたがりませんが、人から有無を言わせず求められると意外とやってくれます。
なぜならば「有無を言わせない状況=既にギリギリ」と認識するから。
やってくれるのを信じて待つより、あなたが誘導した方が、仕事の進みが早くて効率的です。
無闇に手伝わない
ここぞという時は仕事の誘導をしても、普段は闇雲に手伝ってはいけません。
コミュニケーションを密にしつつ、「まだ任せて大丈夫」と判断したなら、仕事が遅い人の好きにしてもらいましょう。
手取り足取りいつでも手伝っていると、相手の成長を妨げてしまいます。
それだけではなく、「自分だって忙しいのに」と、あなたのイライラを助長しかねません。
仕事が遅い人との関わりは、適度な距離感を持った方が上手くいきます。
手を出すのは、逆算したときに「このペースだとヤバイ」と判断したときに限定しましょう。
最終的には上司に相談
仕事が遅い人のフォローをしきれない場合、あなたが1人で問題を抱え込む必要はありません。
「こりゃ無理だ」と判断したら、上司に相談しましょう。
管理職の務めですから、遠慮は不要です。
相談する際、悪口にならないよう注意が必要です。
進捗状況と事実を冷静に伝えて、「自分では解決できません。どのようにしたら良いでしょうか?」と、指示を仰ぐのがコツ。
無責任な上司だと「君なら大丈夫。なんとかして」と、秘儀丸投げ返しをしてきますが、受け取らずに「自分には無理です」と泣きついて責任を押し付けちゃいましょう。
仕事が遅い人との上手な付き合い方
仕事が遅い人がいるだけでストレスを感じるようになると、仕事そのものが辛くなってしまいます。
また、人間関係が悪化し、仕事とは関係ない精神的負荷を感じるリスクも高まります。
そこで、仕事が遅い人との上手な付き合い方を伝授します。
無関心が基本
仕事が遅い人には無関心になりましょう。
これは、基本中の基本です。
(同じ職場の仲間としての礼儀とマナーは必須)
仕事の関り以外の感情を完全遮断。
「無」となってください。
「どうして仕事が遅いのか」「自分があの人を変えてあげよう」という思考は、あなたのストレスになるだけ。
仕事が遅い人は簡単に変われませんし、何よりあなたに変えてもらいたいとは思っていません。
注目すればするほど「なぜ?」「どうして?」と理不尽さが襲ってきます。
ストレスを最小限にするには、とにかく無関心を貫きましょう。
巻き込まれないよう日頃から防御する
一番厄介なのは、仕事が遅い人が何かと理由をつけて、自分の尻拭いを誰かにさせようとする点です。
これぞ最大のとばっちりで、最も腹立たしい!
仕事が遅い人に足を引っ張られることほどのストレスはありません。
ですので、巻き込まれないよう常日頃から防御に努めましょう。
具体的な対策案をいくつか紹介します。
- 納期が決まったら早く伝える
- 仕事で関わる部分の進捗状況はこまめにチェックする
- 言った言わない問題にならないよう、重要事項はメールで送り、しかも了承の返信をもらっておく
- 重要な案件は上司とも情報をしっかり共有する
被害を最小限にとどめるための努力は必要です。
自分と比較しない
あなたが優秀で納期をきちんと守り、時間概念がしっかりしていて計画的なのは、人より秀でているからかもしれません。
自分を平均値と考え、仕事が遅い人と比較すると、「なんて要領が悪いんだ」「もっとサクサクやればいいのに」と、否定と疑問で頭がいっぱいになってしまいます。
時間の感覚には個人差があります。
仕事が遅い人とそれにイライラするあなたとは、大きな感覚の差があるのかもしれません。
だとしたら相容れぬ関係で、比較するほどあなたのストレスが溜まるだけ。
自分がイライラしないためにも、相手へのハードルを低くしましょう。
比較を止め、無関心になり、仕事のみに注目するのです。
仕事が遅い人の特徴を理解して上手に付き合おう
仕事が早くできる人は、仕事が遅い人にストレスを感じますよね。
しかし、イライラしながら接すると、余計にストレスが溜まります。
相手もあなたのイライラを察知し、人間関係が悪くなる可能性も高いです。
何の問題解決にもならないどころか、むしろ問題を大きくするだけ。
あなたが良かれと思っての発言も「お局ウザい」と嫌がられるリスクもあります。
(下記の記事では、お局と呼ばれる女性の特徴や対処法を解説しています)
お局と呼ばれているかも…お局の特徴10つ!後輩との上手な付き合い方
あなたがストレスフリーで快適に仕事をするためにも、仕事が遅い人の特徴を理解しましょう。
相手がどんな人なのかわかれば、付き合い方も自ずと見えてきます。
また、能力値には個人差があることを忘れてはいけません。
仕事が遅い人はあなたにとってストレスですが、あなたの知らないところで高い能力を持っているかもしれません。
お互い弱い部分を補い合い、適材適所で協力すれば、仕事の精度も上がるし成果も大きくなります。
感情を無にして仕事にフォーカスし、あなたが快適な環境を作りましょう。